2024年東京マラソンを走る榎本さん(写真左)
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ランナーズでフルマラソン2時間30分切りの市民ランナーを紹介する連載「マイトレーニング」。 今年3月の東京マラソンで2時間15分37秒の自己ベストをマークした榎本大修さん(東京都・34歳)の記事を一部編集して紹介します。
24時間勤務の消防士として働きながら自己記録を更新し続ける秘訣は、月間500kmの走り込みと中強度の閾値走を軸にした練習メニューにありました。
フルマラソンで「日本一速い消防士」と推定される榎本さんは、2024年東京マラソンで2時間20分58秒、2025年に2時間17分45秒、今年は2時間15分37秒と自己記録を更新しています。
仕事が24時間勤務で不規則なことと、子どもがいる家庭環境のため、夜勤明けを除き早朝に1人で練習をこなします。午前4時半前に起床し、軽いストレッチ後に走り始め、6時半には練習を終了。プロテインとバナナ、おにぎりなどをとって出勤します。
ロードを走るのはポイント練習だけで、脚の負担を考慮して芝地やクロカンコース、ジムのトレッドミルを活用しています。夜は6歳と3歳の子どもがいるため家族との時間とし、走らず一部練習にとどめます。
「妻の深い理解なしに、いまの自分はありません。週に1度は妻のフリータイムを設けることをマイルールにしています」
練習スタイルはジャック・ダニエルズの理論と昨年の本誌8月号で紹介したノルウェー式トレーニングをメニューに落とし込み、走行距離のアップと中強度の閾値走主体の練習で記録を更新しています。
「昨年は1日で2回、中強度のポイント練習をこなす二重閾値走を4〜5回試しましたが、翌日の疲労感が強くて自分には合っていないと感じました。いまは2日連続で閾値ペースの練習をこなすなど、自分でアレンジして結果が出ています。以前は月間走行距離が300㎞程度でしたが、現在は約500km走っています」
閾値走は2㎞×5~7本(キロ3分15秒~3分20秒前後)、400m×25本(74秒)などをこなすといいます。
「いまのほうが疲労耐性が向上して、ポイント練習の回数を増やしても疲れにくいです。レース終盤もペースが維持できるようになりました」
榎本さんは天草高校(熊本)で陸上競技を始め、3000m障害で南九州大会に出場。進学した上武大学では故障を繰り返し、花田勝彦監督(現・早稲田大学競走部駅伝監督)の勧めで3年時に学生コーチ、4年時は主務を務めました。
主務時代には限られた時間で5000m、1万m、ハーフマラソンの自己ベストを更新し、フルマラソンも経験。「マネージャー業務に追われて時間がない中、練習を組み立てた経験がいまに生きています」と花田監督に感謝しています。
当面の目標はマラソンで2時間13分台、将来的には曾宮道さんが持つ2時間16分15 秒のマスターズM40(40〜44歳)日本記録(※)の更新 を思い描いています。
「いまはできるだけ記録を伸ばして、数年後のために貯金をつくっておきたいです」
榎本さんのより詳しい練習メニューや1週間のトレーニング例は、ランナーズ8月号で紹介しています。
※今年の東京マラソンで田中真人さん(43歳)が2時間15分7秒を記録したが、マスターズ未登録のため記録認定されていない
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