昨年はアジア選手権に台湾代表として出場(写真/福本ケイヤ)
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世界的なランニングブームの中で、近年はアジア圏のランナーや大会も増えています。現在発売中のランナーズ7月号では、台湾の「台北女子マラソン」のレポートと、台湾から日本に留学して世界を目指す新旧トップランナーの記事を掲載しています。
マラソンの台湾記録は1995年に許績勝選手が樹立した2時間14分35秒です。許選手は名古屋商科大に留学中、全日本大学駅伝の1区で区間賞を獲得しています。卒業後は日本の実業団で活動し、96年アトランタオリンピックに出場しました。
一方、トラックでは高校から日本に留学している簡子傑選手(中央大1年)が台湾記録を次々に塗り替えています。7月号では2人の幼少期や留学を決めた経緯、来日後の様子について詳しく語っています。
今回は簡選手が日本に留学するまでのストーリーを、ランナーズ7月号の記事を一部編集して紹介します。
箱根駅伝で歴代最多総合優勝14回を誇る中央大に、台湾からの留学生・簡子傑選手が入学した。昨年は1500m(3分45秒26)と5000m(13分48秒99)で台湾記録を塗り替え、アジア選手権にも出場している。
留学の背景には、台湾と日本のランニング環境の違いがあった。母・許玉芳さんはマラソンの台湾代表として2004年アテネ五輪と15年世界選手権に出場。父・簡招旺さんも台湾の大会で10回優勝したという元中距離選手で、現在は陸上コーチを務めている。簡選手は台湾南部の高雄市で生まれ育った。
「走り始めたのは小学4年か5年の時です。15年に中国の北京で開かれた世界選手権に母が出場したので応援に行きました。親の影響もあり、『台湾記録を出したい』という気持ちがあって、陸上をやろうと決めました」
小学生の時は「遊び感覚で」短距離をやっていたが、中高一貫の仁武高級中学に進むと父・招旺さんの指導を受けるようになった。
「父は高校の指導者だったので、中学生だった僕も高校生と一緒に走っていました。中2の時に5000mを15分18秒で走り、それまでの中学記録を1分くらい更新しました。台湾の全国中学(1500m)は2年時が3位で、3年では優勝しました」
中学卒業後は宮城・仙台育英高で3年間を過ごした。中2の時点で台湾では上位の実力だったこともあり、国内では限界があるという判断だった。
「台湾の高校では大会に出ても独走になってしまいます。『もっと速くなりたい』という気持ちが強く、父の勧めもあって日本に留学しようと考えました。日本は長距離が強い国という印象がありました」
毎年テレビで箱根駅伝を見ていたほか、中1の時には台湾に来ていた大迫傑選手の合宿に参加し、話を聞いたこともあったという。台湾の留学センターに相談し、仙台育英高にはスポーツ生ではなく一般生として留学した。高校ではトラックで台湾記録を塗り替えただけでなく、3年時には留学生枠で全国高校駅伝にも出場した。
ランナーズ7月号では簡選手が日本で学んだことや、将来の目標についても語っています。
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