関東学生連合チームは16人全員がバラバラの大学で編成。左端が坪田智夫監督(写真提供/関東学生連合チーム)
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たとえばマネージャーとして異動した先の部下が全員初対面の出向社員で、「1カ月で結果を出せ」と会社から言われたら――。箱根駅伝の「関東学生連合チーム」の監督はそれに近い役割と言えます。今年の箱根駅伝で大学も学年もバラバラなチームを坪田智夫監督(法政大)はどう率いたのか、ランナーズ3月号に掲載した記事を編集して紹介します。
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坪田智夫監督が最初に考えたのは、出走する10人をどう選ぶかだった。
「区間の決め方は毎回、その時の監督に委ねられていますが、個々の強さや練習状況までは把握できません。だから重視したのは公平性です」
そこで、「ポイント制」を採用した。総合ポイントが高い順に希望区間を選べるようにした。
「箱根駅伝予選会のハーフマラソンと、12月10日(チームエントリー)までに走った1万m、合宿での5000m×3本。このタイムをWA(世界陸連)のスコアリングテーブルでポイント化しました。例年であればいくつかの大学から『なぜこの区間配置なんだ?』と問い合わせが来るそうですが、今回は一本もありませんでした」
選手が直接顔を合わせたのは12月10日のエントリー発表の際と、12月中旬の富津合宿だけ。本番に向けた体調確認はオンラインで行い、付き添いや給水は各大学に任せた。
「何度も集合しても負担になりますし、結束を固めることよりも調整を優先させました」
結果は総合16位相当、復路は7位相当だった。坪田監督は学生連合チームを率いたことで新たな気づきもあったという。
「(繰り上げスタートにならず)最後までタスキがつながったし、目標の11時間を切れたので立派なものです。今回感じたのは、学生連合は個人やチームの強化につながるということです。これまで私は連合チームで箱根駅伝の普及をする時代は終わったんじゃないかと考えていましたが、大学で1人でも箱根を走れば注目度が上がり、チームで箱根を目指そうという流れも生まれます。連合チームも箱根駅伝の一つだと思うようになりました」
(文/吉田誠一)
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ランナーズ3月号では富津合宿の様子や本番直前のアクシデント、箱根駅伝当日の様子なども坪田監督が語っています。ぜひご覧ください。
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