先頭集団でレースを進める大石巧選手(37、写真/石田祥一)
|
12月7日に福岡市で「福岡国際マラソン2025」が開催され、2~4位の西山雄介選手(トヨタ自動車)、細谷恭平選手(黒崎播磨)、大石巧選手(スズキ)が、2027年に開催されるロサンゼルスオリンピック代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得しました。
大石選手は大会前の自己ベストが2時間12分34秒でしたが、それを4分近く短縮する2時間8分51秒をマークしました。大石選手を指導するのは2012年ロンドンオリンピック代表で、ランナーズのオンラインコーチングシステム「ランナーズ+inチーム/サブスリーの会」も担当する藤原新さん。飛躍の要因は何だったのか、藤原さんに話を聞きました。
********
もともとポテンシャルは高かったのですが、2年ほど腸脛靭帯炎に悩まされたりしてこれまでは十分なトレーニングが積めませんでした。そこで今回は1回あたりの強度が高すぎる練習を控え、調子を落とさないように継続してこなせるように心がけました。
その上で、11月14日には実戦を見据えたメニューとして「(3km+1km)×8セット」という32kmの変化走を行いました。気温が20℃前後まで上がる中、3kmはレースペースを意識してキロ3分2秒~2分58秒、1kmは3分30秒でつなぎ、心拍数170付近でこなせたので、本番で気温が下がればキロ3分で押していける手応えをつかみました。
このメニューは市民ランナーも実践できます。サブスリーくらいの方であれば30kmをマラソンのレースペースで走るのが一番手っ取り早いのですが、トップレベルになると練習の30kmをレースペースで走るのが難しくなるため、分割することで失敗のリスクを減らせます。3km+1km以外には「5km+1km」「4km+1km」「2km+1km」「1km+1km」などのバリエーションもありますので、状況に応じて取り入れてみてください。
| 優勝 | バイエリン・イエグゾー(エチオピア) | 2時間7分51秒 |
| 2位 | 西山雄介(トヨタ自動車) | 2時間7分56秒 ※MGC出場権獲得 |
| 3位 | 細谷恭平(黒崎播磨) | 2時間8分9秒 ※MGC出場権獲得 |
| 4位 | 大石巧(スズキ) | 2時間8分51秒 ※MGC出場権獲得 |
| 5位 | ヴィンセント・ライモイ(スズキ) | 2時間9分25秒 |
| 6位 | マイケル・ギザエ(スズキ) | 2時間10分0秒 |
| 7位 | 田中飛鳥(ランライフ) | 2時間10分2秒 |
| 8位 | 岩田拓海(JFEスチール) | 2時間11分20秒 |
| 9位 | 吉岡龍一(Honda栃木) | 2時間11分40秒 |
| 10位 | 米満怜(コニカミノルタ) | 2時間11分48秒 |
12月27日(土)に藤原新コーチが指導するランナーズ+inチームの練習会を都内で開催します。走りの効率を高めるフォームのポイントを解説するほか、藤原コーチ考案の練習メニューを走力に応じて調整した上で実施します。ご自身に合った負荷で取り組めます。
練習後には質疑応答の時間もあり、日頃の疑問や悩みにもその場でお答えします。ぜひご参加ください。
https://moshicom.com/137627/
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ7月号 5月21日発売!
ロンドンで人類初の2時間切りが誕生!
「驚異的ペースアップの裏側」
4月26日に開催されたロンドンマラソンで、ケニアのセバスチャン・サウェ選手が1時間59分30秒をマークし人類初のフルマラソン2時間切りを達成しました。この記録が実現した背景について、筑波大学の鍋倉賢治先生が科学的見地から分析。今後の記録更新に向けての注目点についても言及しています。また瀬古利彦さん、藤原新さん、吉田響選手ら識者もコメントを寄せました。
第22回全日本マラソンランキング
2025年4月から2026年3月の1年間、日本国内で開催されたフルマラソンの各種データをまとめた「全日本マラソンランキング」。対象大会数は108大会で過去最多でした(前年度92大会)。メインのコンテンツの「フルマラソン1歳刻みランキング」は各年齢上位100位を掲載。本誌に掲載の、ランキングで誕生した記録やストーリーをピックアップする「偉大な記録からほんわかストーリーまで 全日本マラソンランキングトピックス×18」特集も合わせてお読みください。
週一スピード走は月間走行距離100km増と同効果!
& プレイバックRUNNERS Since1976「継続できるスピード走」
今年、ボストンマラソンの参加者(2022年)を対象にしたトレーニング調査の結果が報告されました。それは「レース記録は、走行距離に加え “スピード練習の回数” と強く関連している」というもの。この研究を踏まえて、兵庫県立大学の森寿仁先生が春先からスピード走を実践することの有効性を解説します。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。