|
10月に入り涼しい日が増えてきましたが、近年は秋であっても天候によっては日中の気温が上昇することも珍しくありません。気象庁のデータによると、東京で10月に最高気温が25℃を超えた日数は2004年が3日、2014年は5日だったのに対し、2024年は14日に増加していました。
そのため、レース時も天候によっては暑さ対策が必須となります。現在発売中のランナーズ11月号では、こうした近年の秋のレース当日に使える暑さ対策を研究者やコーチに取材。ここではその中から、3つの方法を掲載します。
私は夏場の練習で深部体温を計測していますが、4km×3本(休息3分)などの分割走をすると、同じペースでも最初より3本目の方が体温が上がらなくなっています。これは恐らく汗など深部体温を下げる身体の機能が活性化するため。レース時も軽めのウォーミングアップで少し汗をかいておき、その機能を動かしておきましょう。もちろんその後は汗をふいて身体を冷やしてください(マラソン完走クラブ・中田崇志コーチ)。
暑熱下のレースではスタート時の深部体温が低い方が、走り出してからオールアウト(限界)までの時間が長くなります。コンビニなどでカップに入った氷を買っておき、スタートまでの間にスポーツドリンクなどを入れて飲むことで、身体の中から冷やせます(お腹を下さないか試しておく)。氷を手のひらで握ることでも、血管を通じて冷やすことができます。ビニール袋に水と氷を入れて太ももをアイスマッサージすることも有効でしょう(身体開発研究機構・瀧澤一騎先生)。
日差しによる「日焼け」も疲労につながりますが、それは焼けた肌が熱を持つためです。対策として事前に焼き切っておけば(日焼けして黒くなっておけば)、日にあたっても肌が熱を持たず余分なエネルギーを使いません。肌を焼くのが嫌な人は日焼け止めでもダメージは軽減可能。一番NGなのは、普段は夜走るなど日焼け対策をしているのに、レース当日だけ何も対策せず焼けてしまうことです(club MY ☆ STAR・岩本コーチ)。
********
11月号では他にも様々なテクニックを紹介していますので、ぜひ誌面をご覧ください。
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ12月号 10月22日発売!
さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法
フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。