全日本マラソンランキング14年連続1位の小口さん(写真/小野口健太)
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ランナーズで連載中の、活躍するシニアランナーを紹介する「走って輝く人生100年時代」。今回は、全日本マラソンランキングで14年連続1位の小口親司さん(長野・89歳)の記事を一部編集して紹介します。
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――走り始めたキッカケを教えてください。
60歳のときの健康診断で中性脂肪が高く、薬に頼るより生活習慣を変えようと決めて、ウォーキングを始めたのがキッカケです。そこから少しずつ走るようになりました。当初は身体がついていかず、練習の最後は這うようなかたちで終えていましたが、練習を重ねるうちに走れるようになり、のめりこんでいきました。
――長野マラソンには思い入れがあるとお伺いしました。
地元で大規模なマラソン大会が開催されるのは本当にうれしいこと。1999年の第1回長野マラソンは息子と一緒に走りました。コロナ禍で中止となった2回を除き、毎年連続出場しています。制限時間は5時間で、25回目の出場となる今年は4時間42分13秒で完走しました。
――日々のトレーニングについて教えてください。
ほぼ毎朝4時半から走っています。週3回は諏訪湖を1周(約16km)しています。体調に合わせてキロ6分半前後で走り、疲れている日はキロ10分まで落としますが、基本的には休みません。
そのほかの日は5〜10kmジョグをしていて、今年の長野マラソンの3カ月前からは隔週で24〜32km走や5時間ウォークを取り入れていました。
――息子の秀哉さんがコーチ役だそうですね。
約15年前から息子の秀哉が練習メニューを提案してくれています。それまでは自己流でがむしゃらにやっていましたが、そんな私を見るに見かねてアドバイスをしてくれたのだと思います。
マラソンランキングではそれまで3位や4位が多かったのですが、彼にアドバイスをもらうようになってから、マラソンランキングで14年連続1位になるなど結果も安定しました。
いまも大きなケガなく走れているのがなによりもうれしいです。
――90~94歳のマスターズ世界記録は6時間46分34秒ですが、今後のマラソンの目標を教えてください。
これまで知らぬ者の強みで、目標は達成するものだと思って走ってきました。最初から無理だと思ってあきらめていたら、そこから進歩はありませんから。
長野マラソンはマスターズ日本記録を2回出した思い出の大会(3時間30分18秒・M80・80〜84歳/4時間7分56秒・M85・85〜89歳)。また来年4時間台で完走できるように、練習を継続したいと思います。
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ランナーズ11月号では、小口さんの詳細なインタビューを紹介しています。ぜひご覧ください。
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