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北海道マラソン3位でMGC出場権を獲得した市民ランナー「趣味はランニングとアプリ開発」

2025年9月29日
今年8月の北海道マラソンで2時間11分59秒でフィニッシュする福田さん(写真/釜石由起)
今年8月の北海道マラソンで2時間11分59秒でフィニッシュする福田さん(写真/釜石由起)

今年8月31日に開催された北海道マラソンで、福田裕大さん(石川・28歳)が2時間11分59秒の自己ベストで3位になり、2027年秋開催予定のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得しました。
福田さんは個人会社を設立し、ソフトウェアエンジニアとして開発案件を請け負いながら、国内外のマラソンに出場しています。北海道マラソンの振り返りや今後の展望について話を聞きました。

過去のインタビュー記事はこちら


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――北海道マラソンの振り返りをお願いします。

夏のレースということで、スタート前は2時間20分切りを目標にしていました。しかし当日は序盤から調子が良く、先頭集団のキロ3分5秒〜3分8秒のペースを余裕を持って走れました。集団の前方で走っていても無理している感じはなく、自然とその位置でレースを展開しました。
こまめな給水や水かけで身体を冷やすことを心がけて、30km以降も大きくペースを落とさずにフィニッシュできました。

――今回のレースに向けてなにか特別な対策はしていたのでしょうか。

練習内容はこれまでと大きく変えていませんが、トレーニングの質を落とさないように気温の低い早朝や夕方に走っていました。炎天下では暑熱環境に順応するかもしれませんが、強度の高い練習を行うことが難しく、走力の低下につながると考えています。ポイント練習では休息時間を多めに取るなどして、なるべくタイム設定を落とさないよう工夫しました。

――今回の結果につながった要因を教えていただけますか。

大きく2つあると考えています。
1つ目は7月のゴールドコーストマラソンで2時間13分19秒の自己記録をマークできたこと。このレースでは10kmを30分10秒(キロ3分1秒)、ハーフを1時間5分4秒(キロ3分5秒)で通過しました。自分の実力からするとかなり速いペースでしたが、後半苦しみながらもレースをまとめる経験ができました。これによって、北海道マラソン当日のペースにも臆することなく対応できたと思います。

2つ目はトレーニング量を増やしてそれを継続できている点です。昨年の秋までは、月間走行距離は350〜400kmほどでしたが、現在は700〜750kmまで増やしており、その成果が結果に現れていると感じています。
一方で、最近は練習でも調子が良すぎて自分の感覚とタイムが一致せず、設定タイムより大幅に速くなってしまうことが多くなりました。走力がついたのは良いことだとは思いますが、いまの練習を高頻度でこなしていくと身体が消耗し、大きなケガにつながるリスクもあると考えています。ポイント練習の回数や強度は調整していきつつ、引き続きトレーニングを継続できればと思います。

――1日のスケジュールについて教えてください。

夏場は通常よりも40分ほど早い朝5時20分ごろから60~90分のジョギング(キロ5分30秒~4分30秒のペースで12~16km程度)を基本とし、夕方も余裕がある日は2部練を行いました。今回の大会に向けてのロング走以外のポイント練習は夜に競技場で行っていました。

年間を通して日中はフルタイムでソフトウェア開発を中心とした業務で稼働していて、常に3社ほどの契約業務をこなしています。繁忙期は1日あたりの業務時間は12時間ほど。空いた時間はランニングアプリなどの自社プロダクトの開発をしています。走る時間以外はほとんどパソコンを触っていて、ランニング以外の趣味はアプリ開発です(笑)

――3週間後にはベルリンマラソンにも出場されて、自己記録の2時間11分26秒の13位でフィニッシュました。

もともと北海道マラソンは練習の位置づけで出場するつもりだったのが予想以上に走れてしまって(笑)。経験上、2週間では厳しいですが3週間空けるとフルマラソンでも100%に近い状態に戻せると考えていて、マイナスなイメージはありませんでした。ポイント練習の再開のタイミングなどを調整して臨みました。

――今後の目標について教えてください。

11月にはニューヨークシティマラソンへの出場を予定しています。今年で、東京・ロンドン・ボストン・ベルリン・ニューヨークのワールドマラソンメジャーズ5大会に出場となる予定で、来年はシドニー・シカゴへの出走も計画しており、MGCまでに7大会達成を目指しています。
世界中のレースにチャレンジしながら走ることの魅力を存分に味わい、さらなる高みを目指していきたいと思います。

――現在、開発案件を請け負っている企業から競技面のサポートを受けるとお聞きしました。

現在の働き方は継続しつつ、取引先のMUSVI株式会社(実空間接続プラットフォーム事業を展開)から競技面のサポートをいただけるかたちになりました。市民ランナーなので当たり前ですが、シューズや遠征費などは自分で負担しているのでサポートをいただけるのは有り難いです。
これまでは自分だけで競技が完結していましたが、先方の社員の方も今回の北海道マラソンの結果を喜んでくださり、喜びを分かち合える人が増えてうれしく感じています。2027年のMGCに向けて、さらに結果を重ねていきたいです。



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