2024年度の全日本マラソンランキング女性85歳の部で1位になった新海さん(写真/小野口健太)
|
ランナーズで連載中の、活躍するシニアランナーを紹介する「走って輝く人生100年時代」。今回は、2024年度の全日本マラソンランキング(女性85歳の部)で6時間41分53秒で初の1位となった新海清子さん(山梨・85歳)の記事を一部編集して紹介します。
********
――ランニングを始めたキッカケは?
「55歳のとき、主人の転勤に伴い山梨に引っ越してきて、知り合いもおらず寂しさを感じていました。主人が難病を患っていたので、自分が健康でいないといけないと思ったのも大きな理由です。走り始めてから気持ちが前向きになりました」
――初マラソンについて教えてください。
「56歳のときに河口湖マラソン(2012年から富士山マラソンに名称変更)を4時間40分28秒で完走しました。長期間家を空けるわけにいかなかったので、日帰りできる大会を選びました。帰宅したときはあまりにうれしくて、近所を走りまわりたいくらいでした。それから21年連続で出場しました」
――日々のトレーニングについて教えてください。
「毎朝4時に起きて、約2万歩の『お散歩ラン』をしています。走るというよりは早歩きに近いです。自宅から2km先の山まで行って、友人からボーダーコリーの牧羊犬を預かり、2時間ほど一緒に走ります。犬の引っ張る力が強くて、腕の筋トレにもなっています」
――全日本マラソンランキング1位の感想は?
「これまで2位は2回ありましたが、1位は初めてでうれしいです。マラソンを始めてから風邪をひかなくなったし、練習中にすれ違うランナーとの交流もできて、気持ちが前向きになります」
――今後の目標は?
「今年10月の『しまだ大井川マラソン』で、フルマラソンは最後にするつもりです。残念なことではなく、自分の身体と向き合って決めた結論です。来年からは10kmやハーフの大会に出ていけたらいいですね。昨年主人は亡くなってしまいましたが、いまでは大会が子どもたちとの集合場所になっていて、旅行もかねて一緒に出場しています。これからも、できるだけ長く走っていきたいと思います」
********
ランナーズ11月号では、新海さんの詳細なインタビューを紹介しています。ぜひご覧ください。
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ12月号 10月22日発売!
さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法
フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。