![]() (左)男子は上田瑠偉選手が初優勝(右)女子7連覇を達成した吉住友里選手
(写真/小野口健太) |
第78回富士登山競走は7月25日、山梨県の富士吉田市役所をスタートするコースで開催され、 「山頂コース」は男女ともプロマウンテンランナーが制しました。男子は上田瑠偉選手が2時間36分43秒で初優勝し、女子は吉住友里選手が3時間8分36秒で7連覇。1,734人が参加し、制限時間内完走者は768人、完走率は44.3%でした。
山頂では男女それぞれの優勝者に、この大会に向けてどんな準備をしてきたのか聞きました。
********
■ハーフマラソンの走力を強化(上田瑠偉選手)
「昨年は宮原徹さんの大会記録(2時間27分41秒=2011年)更新を目指しながら優勝すら逃したので、この1年は海外遠征も控えて富士登山競走に集中してきました。出場を予定していた吉田響選手(※体調不良で欠場)や宮原さんは(自分よりも)前半のロード区間が速いと考え、春先まではハーフマラソンで1時間5分を切れるような走力をつけることに注力しました。その後はバーティカルレース(急斜面を登るレース)なども入れながら調整しました。本番2週間前には4日間の合宿で3回試走をして、1週間前に台湾でバーティカルレースを走りました。しかし、短いスパンで詰め込み過ぎたのか、今日は序盤から身体が重くて、富士登山競走の難しさを痛感しました。大会記録に遠く及ばなかったのは悔しいですが、歴史ある大会で優勝者として名を残せたことは光栄に思います」
■週2~3回は山頂まで試走(吉住友里選手)
「富士吉田に移住して6年目になります。(登山口にある)浅間神社の近くに住んでいるので、6月から夏の間はほぼ毎日富士山を登っています。週に2~3回は馬返しから山頂まで登り、下山して五合目にある佐藤小屋でアルバイトをして、また家に帰るという生活です。全区間を通して走るのは大会当日だけで、練習ではレースと同じスピードは出せないので、日によって五合目まで頑張る日や、六合目からペースを上げる日など、力を入れる区間を分けて取り組んでいます。今回は3時間10分を切りたかったので、それができて良かったです。所属先である富士山GXホールディングスの社長も応援に来てくれたので、7連覇を報告できてうれしいです。目標は10連覇です」
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ11月号 9月22日発売!
100km→200kmでフルが30分速くなる
月間200kmの底力
ランニングアプリ「TATTA」ユーザー4748人のデータを分析して判明したのは、月間100kmから200kmに増やすとフルマラソンのタイムが30分速くなる! そして月間200km走破者の89.7%がサブフォー、66.4%がサブ3.5をしていました。
実践者の到達法を参考に、あなたも月間200km走破を目指してみませんか?
短期連載 100日間でサブフォー達成!
61~90日目の目標は「ハーフマラソンを徹底攻略」
今秋のフルマラソンに向け「100日間でサブフォー達成」を目指す企画。今号は「61~90日目の頑張りトレーニング」を解説します。
走るショップ店員がお勧めする「サブフォー達成シューズ」も必見です。
現代日本では必須!
「暑い秋」のレース対策
今や10月、11月でも晴れた日は20℃以上になることも珍しくなく、秋のレースでも暑さ対策は必須。本特集では、北海道大学陸上競技部の瀧澤一騎監督、マラソン完走クラブの中田崇志コーチらが指導や自身の経験をもとに「暑いレースでも当日快走するためのテクニック」を伝授します。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。