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プロチーム「TWOLAPS」が伝授!市民ランナーにも中距離が効く理由とは?

2025年7月18日
最後は1500mのタイムトライアルが行われた(写真/軍記ひろし)

月刊ランナーズとプロ中距離チーム「TWOLAPS」がコラボした中距離の初心者市民ランナー向け練習会「MDC FIRSTLAP」が7月13日、東京都世田谷区の大蔵運動公園陸上競技場で開催され、参加者が中距離走やランニングの基礎を学びました。

筑波大学大学院で博士号を取得し、TWOLAPSで活動する現役800mランナーの薄田健太郎選手(DeNA)が講義を担当。「中距離と長距離の違い」「なぜマラソンランナーにも中距離が有効なのか」「トップアスリートのシューズの使い分け」などを解説しました。

薄田選手によると、中長距離走に必要な能力は

「最大酸素摂取量(VO2Max)」
「走の経済性(ランニングエコノミー:RE)」
「乳酸性代謝閾値(Lactate Threshold:LT)」

の3つで約70%が成り立っており、中距離のトレーニングを行うことで「最大酸素摂取量が向上し、走の経済性が改善される」とのこと。マラソン3~4時間台のランナーでも中距離走に取り組むことが有効だとし、その理由は

「トレーニングの距離が短いため、ケガのリスクが少ない」
「動きづくりをしづらい人でも、スピードを出すことで自然と動きの効率性が高まる」

と説明しました。

講義を担当したのは現役800mランナーの薄田健太郎選手

座学の後は理学療法士の佐橋魁さんがストレッチや動きづくりなど、速く走れる身体の使い方を指導。その後にトラックで100mのウインドスプリント(流し)をしてフォームをチェックし、1500mのタイムトライアルへ。パラリンピックメダリストの和田伸也選手と、ガイドランナーの長谷部匠選手、ランニングYoutuber「こわだ君」もペーサーを務め、会場を盛り上げました。

参加者からは

「普段はマラソンを中心に取り組んでいますが、走るために重要な3つの要素を教えてもらい、『走るってこういうことか』と勉強になりました」
「さっそく明日の練習から動きづくりを取り入れたい」
「速いペースで走ることの重要性を学びました」

という声が上がっていました。

イベントについてはランナーズ10月号(8月21日発売)でも紹介する予定です。


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