3月の東京マラソン翌日にインタビューに応じるジョシュア・チェプテゲイ選手(写真/軍記ひろし)
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3月の東京マラソンで2時間5分59秒の9位でフィニッシュした5000m・1万mの世界記録保持者ジョシュア・チェプテゲイ選手(ウガンダ・28歳)。2021年東京五輪5000m、2024年パリ五輪1万mでも金メダルを獲得し、東京マラソンではアボット・ワールドマラソンメジャーズ初参戦で注目を集めました。ランナーズ5月号ではレース後に単独インタビューを実施。記事を一部編集してご紹介します。
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――今回の東京マラソンを終えて、どのような感想をお持ちですか?
「今回のレースは、私にとって2回目のマラソンでした。初めてのワールドマラソンメジャーズの大会ということもあり、多くの経験を積むことができました。何よりも、大きなトラブルなく完走し、最後まで力強く走れたことを誇りに思っています」
――トラック競技からマラソンへの転向を決意されたそうですが、その理由は?
「私の目標ははっきりしています。もうトラックには戻りません。これからは、マラソンに向けて身体と精神を鍛え、マラソンへ適応することに集中していきます。これまでトラック競技で世界記録を樹立し、オリンピックや世界陸上での金メダルも獲得してきました。しかし、それは人生の1つのチャプターにすぎません。次の新たなチャプターが、私にとってマラソンなのです」
――具体的に、トラックとマラソンのトレーニングの違いはなんでしょうか?
「トラック競技とマラソンでは、トレーニングの『ボリューム』が大きく異なります。マラソンはトレーニングにおいてのボリュームが求められ、より多くのマイレージを走ることが必要です。トラックの場合、トレーニング量は落ちますが、より集中的で高水準のトレーニングが求められます。今はよりマラソンに適応するために、体の反応をより細かく分析しながら日々トレーニングをしています」
――日本の印象を聞かせていただけますか?
「私は日本が大好きです。特に2021年の東京オリンピックは、私にとって非常に特別な大会でした。東京は、私がオリンピックチャンピオンになった場所であり、第二の故郷のように感じています。日本の人々は温かく、誠実で、敬意を持って接してくれる。それが、日本の素晴らしさの1つだと思います」
――日本には多くの市民ランナーが日々走っていますが、アドバイスをいただけますか?
「まずは、しっかりとした目標を立てること。そして、それを段階的に達成していくことが大切です。無理をせず、小さく始めて、徐々に成長していくことが成功への鍵となります。また、適切な栄養管理やトレーニング環境、そして正しいマインドセットを持つことも重要です」
――母国のウガンダではご自身の名前を冠した開発財団も設立されていますが、設立の背景を教えていただけますか?
「私は敬虔なクリスチャンの家庭で育ちました。決して裕福ではありませんでしたが、両親からは幼い頃から『正直であること』や『困っている人には手を差し伸べること』の大切さを教えられてきました。たとえ自分にとっては些細なことであっても、それを受け取る人にとっては大きな価値のあることかもしれない。その両親からの教えを大切にしながら、ウガンダの子どもたちの未来を支えるために、財団の活動を続けています」
――ランニングが盛んな国に共通することはなんでしょうか?
「ランニングを発展させるには、国が平和であることが前提です。自由に走れる環境があるということは、それだけ国が安定している証拠です。日本のように、誰もが安心して走れる国が増えることを願っています」
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チェプテゲイ選手のより詳しい記事は3月22日発売のランナーズ5月号で紹介しています。
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