乳酸研究会で講演した八田秀雄教授(写真/小野口健太)
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「第21回乳酸研究会」が2月15日、東京都文京区の東大駒場キャンパスで開催され、3月で定年を迎える東京大学大学院の八田秀雄教授が「これまでの乳酸研究と今後」と題して研究生活を振り返りました。
乳酸研究会は2005年に八田教授が立ち上げた研究会で、65歳の八田教授が定年を迎えるにあたり、今回は八田教授に師事した研究者たちも「私と乳酸の出会い」(櫻井智野風先生)、「乳酸=疲労ではない、では何なのか?」(榎木泰介先生)、「乳酸を増やすことでもたらされる身体の適応」(星野太佑先生)というテーマで研究の変遷などを発表しました。
乳酸は一般的には「疲労物質」と誤解されがちですが、実際には高強度運動をする際に産出され、低強度ではエネルギーとして利用されると考えられています。八田教授は乳酸のはたらきや産生の仕組みなどを40年以上も国内外で研究してきました。
「これまで乳酸とは(体内で)酸素が足りなくなった時につくられると考えられてきました。しかし、私は40年の研究を通じて、乳酸とは使いやすいエネルギーであり、糖を乳酸に分解して使いやすくすることが乳酸がつくられる意味なのではないか、と考えています」(八田教授)
また、箱根駅伝で東大大学院の古川大晃選手への給水シーンがテレビで放映され、話題になったことも紹介されました。八田教授は「『給水おじさん』として取り上げていただきましたが、私のことは『乳酸おじさん』という名称でお願いしたいと思います。乳酸研究会はまだ続きますが、これまで本当にありがとうございました」と話していました。
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