イラスト/田川博之
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全国各地で続々とフルマラソンが開催されています。出走した皆さんは、トラブルなく終えられましたか? どんなに練習を積んでも、万全の準備をしても、レースではなぜかトラブルが起こってしまうもの。11月22日発売のランナーズ1月号では、多くのランナーが経験する「頻繁にトイレに行きたくなる」「脚つり・痙攣」「腹部の痛み」の「3大困った」について、コーチや専門家が解決策を語っています。
「頻繁にトイレに行きたくなる(尿意)」問題では、たくプロこと原田拓コーチが持論を展開。「本物ではない尿意は我慢できる」といいます。
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この問題の論点は二つあると思います。一つはトイレに対するアンテナの問題。尿意を催すのは、「トイレアンテナ」の感度が高くなっているからです。トイレのことばかり考えて頭の中が尿意に占領された状態です。行きたいときに行けない、そう思うと、そのストレスが偽物の尿意を育てるのです。尿がたまっていないのにアンテナが立っているからトイレに行きたくなる。その尿意は本物ではないので我慢できます。
もう一つは身体に蓄えられている水分量を把握しているかという問題。レース前は水分をたくさん取っておかなくては、と考える人が多いと思います。でも大会直前は多くのランナーは練習量を落とすので、発汗量が減ります。実は体内の水分は思っている以上に蓄えられており、余っている可能性もあります。余った分は尿になります。
食事だけでもけっこう水分を取れているというのも、意外に見落としがちです。たとえばレース当日の朝、おにぎり3個、味噌汁、バナナ、エネルギーゼリーをとったとすると、これで約600mlの水分を摂取できているのです。1時間のジョギングによる発汗量は、気温10℃の冬場は500~750mlです(条件によって異なる)。前述のようにレースが近づくとこれより減ります。
とすると、脱水にならないようスタート前にとった水分は余分かもしれません。夏場は別ですが、冬のマラソンは足りない分は給水所で補えばいい、と考えてみましょう。
こういった全体感を理解し、水分の出入りを数字で把握したうえで冷静に考えるのです。私の持論は「尿意の問題は算数で解決できる」です。計算上、余分にとっていないはずなのに尿意が出たら「変だぞ、これは本物の尿意ではないな」と、いま感じている尿意が本物か偽物かが分かり、すぐトイレに行くべきか否かを正しく判断できるのです。
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1月号誌面では、筑波大学大学院出身の研究者・トレーナーの髙山史徳さんが「脚つり・痙攣」について、サブスリー内科医の北原拓也さんが「痛む部位別の腹痛対処法」を指南しています。「困った」を抱えているランナーの皆さん、ぜひ参考にしてみてください。
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