![]() |
まさに暑さがピークを迎える時期になりました。そんな中で走るのに役立つテクニックとして、全長217kmで最高気温50°C以上のバッドウォーターウルトラマラソンなどの過酷なレースに参加している岩本能史コーチの暑さ対策を掲載したランナーズの記事(2015年7月号)を一部編集して紹介します。
キーワードはずばり「脳にだまされるな!」です。
実は暑さによって走れなくなるのはほとんどの場合、身体よりも脳が「これ以上体温が上がると危険だ。走るのをやめよう」と判断し、苦しい、きついと感じてしまっているからなのです。そこで有効なのが寒色系のサングラスです。
暑さの判断は視界の影響も大きく、見える風景が暑そうだとそれだけで走るのが嫌になってしまいます。逆に、風景に涼しげな色がついていれば実際よりも低めの気温に感じることができます。
暑さで脳が「走るな」とサインを出すと伝えましたが、その理由は血液の温度が45度まで上がると凝固してしまうからです。ただ、実際は人間の血液は走っているからといって、そう簡単にそこまで上がりません。そこで、脳のサインへの対応を考えた上で有効なのが首筋を冷やすことです。人間は首筋で温度を感知しているので、ここを冷やすと脳をだまし返すことができます。
具体的には、首にタオルを巻いて、20分〜30分に一度タオルに水をかけながら走るのが効果的です。温度センサーの役割を考えると、首を冷やすことは給水を取る以上に大切なのです。
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ9月号 7月22日発売!
短期連載「100日間でサブフォー達成!」
8月1日から100日後は11月9日――全国各地で秋のフルマラソンが開催されます。いま、サブフォーを目指して準備を始めるには絶好のタイミング。本企画では、ランナーズでお馴染みの猪瀬祐輔コーチ監修のもと、「サブフォー達成を目指す100日トレーニングプログラム」を紹介します。100日後、笑顔でゴールを駆け抜けませんか?
偉業! 昨年度の達成者は80人
60代サブスリーを諦めない
2024年度全日本マラソンランキングでサブスリーランナーは過去最多の1万2339人、その中で60代は男女合わせてわずか80人。
偉業を成し遂げたランナーが語る「60代サブスリー達成の秘訣」「若者へのアドバイス」とは? 60代サブスリーを目指す人はもちろん、年齢を重ねても速くなりたい全てのランナー必読の内容です。
「苦しみの先にある栄光」
6月29日に第40回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、昨年に続き30℃を超える過酷な条件の中、1,952人が完走(完走率58.4%)。フィニッシュ時のランナーの表情やコメントは、ほぼ全員が充実感にあふれていました。
40年間で37回連続完走(コロナ禍で3回中止)の越智利国さんの手記、古くから大会運営に携わる2人の町長が振り返るサロマの40年を、ランナーの表情と共にお届けします。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。