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マラソン界のレジェンドたちが勢ぞろい(!?)
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現在発売中のランナーズ5月号では、五輪金メダル2度獲得のエリウド・キプチョゲ選手と65歳以上女子マラソン世界記録保持者・弓削田眞理子さんの対談や1984年のロサンゼルス五輪で女子マラソン初代金メダリストとなったジョーン・ベノイト・サミュエルソンさんのインタビューを掲載。これらの取材の間に、弓削田さんが長年「憧れだった」というベノイトさんとの対面が実現。2人が交わした会話の一部と弓削田さんが綴った感想を掲載します。(キプチョゲ選手と弓削田さんの対談、ベノイトさんのインタビューは5月号誌面をご覧ください)
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弓削田 昨年も東京マラソンに出られると聞いていたので待っていましたが、お怪我をされたんですよね。
ベノイト はい。けがで2~3カ月走れない状況でした。ただ、主人と娘が参加して娘は私より先にシックススターのメダルをとりました。彼女は昨年12月に2人目の子どもを産んだので、完璧なタイミングでやり遂げたなと思います。私は1年延期となりましたが、今回シックススターのメダルを手にできました。
弓削田 私は70歳まで走り続けたいのですが、ベノイトさんはまた治って続けられますか?
ベノイト 実は東京マラソンの走りは私の一番良かった時と比べて1マイル(1.6km)あたり3分多く(時間が)かかっていたと思います。でも、私は今は記録を狙うということを重視していなくて、今回が(金メダルを獲得した)ロサンゼルス五輪から40年だったように、数字とストーリーを関連付けて追い求めるのが好きなんです。これからはフルマラソンよりも、レクリエーションやガーデニングを楽しんでいこうかなと思っています。
弓削田 そういったところで人生を豊かにしていくんでしょうか。
ベノイト そうですね。でもランニングを好きな娘を持つことも自分としては特別な経験だと思っていますし、ゆっくりでもランニングを楽しんでいきたいとも思っています。自分の人生を満喫したいので、休んだりじっとしているのが苦手なのです。私があまり走らないから(弓削田さんとは)一緒にいない方がいいのかな(笑)。
弓削田 そんなことないです(笑)。
ベノイト 今まで弓削田さんがそのご年齢で様々なことを達成なさってきたことを、私も素晴らしいと思っています。
弓削田 ありがとうございます。
ベノイトさんは私のマラソンの原点。
1984年開催、ロサンゼルス五輪の初代女子マラソン金メダリストでもある。
このマラソン時、私は結婚して、最初の子を身ごもっていた。そんな大きなお腹で、真夜中にテレビ中継されていた女子マラソンを見ていた。優勝は母国に金メダルをもたらそうと果敢に最初から飛ばしていたベノイトさんだった。
真夏の暑い中、並み居る強豪をもろともせず、ぶっちぎっての優勝! この時から憧れと尊敬で彼女を追いかけ始めた。
その後ベノイトさんは3人の子どもをもうけたが、素晴らしい走りを続け、42歳までアメリカのマラソン代表選考レースへ出場! もう、私にとって神の存在。いつか、彼女に会いたいと思い続けた。そして念願はかない、2年前のボストンマラソンに招待していただき、そこでベノイトさんに会うことができた。その時、ベノイトさんは「6大マラソンを全て走りたい。残りはロンドンと東京だけ。ロンドンはこの秋走って、その後東京に行く。東京では一緒に走ってくれますか?」私は「はい!!」
こうして、昨年3月にベノイトさんと一緒に走ることを最高の楽しみにしていたところ、ベノイトさんはケガをされて来日しなかった。
そして今年3月。ベノイトさんが来ることを知って、なんとかして会えないかと求めていていたがうまくいかず、3月3日が終わってしまった。もう諦めていた時に3月5日、会うことができたのだ。
ベノイトさんはちゃんと私を覚えていてくれて、会うなり、すぐに私を抱きしめてくれた。大感動!私が世界記録達成やサブスリーのために努力していることも知っていてくれた。そんな私を応援していますよって言ってくれた。神様に応援していますと言われたら、絶対やらなきゃ! ますます、私のサブスリーに対する闘志はみなぎっていった。
(ベノイトさんから頂いた色紙の言葉:Follow your heart at live your dreams)
ベノイトさんとキプチョゲ選手から弓削田さんに送られた色紙
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