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グラウンドを走る西村真周選手
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来年1月2~3日に開催される箱根駅伝は第100回大会。12月11日には出場する23チームのエントリーメンバーが発表されました。
箱根駅伝は21km前後の区間が多く、ハーフマラソン(21.0975km)の距離とほぼ同じです。それをキロ3分前後で走る大学生はどんな一日を送っているのか、埼玉県川越市の寮で生活する東洋大学の西村真周選手(2年)が教えてくれました。市民ランナーにとっても速くなるためのヒントがありそうです。
聞き手/武田薫 写真/北川外志廣
「起きるのは4時から4時半です。消灯は夜の9時半で、眠れない時はストレッチなんかをしますが、練習で疲れているので10時には眠ります。朝練集合は5時。その前にウォーミングアップを済ませ、集団でロングジョグ。だいたいは20km走ります。7時半にシャワーを浴びてから朝食で、今朝はサバの味噌煮、納豆、ワカメスープ、サラダ、ご飯250~300g、野菜ジュースでした。女子栄養大と提携しているので、東洋のメニューは充実していると思います」
「寮は大学の敷地内にあり、授業は9時からきちんと受けています。僕は川越キャンパス生なので、授業のない時は寮に戻って自炊もします。授業は16時半までで、19時頃まで練習。内容はフィジカルトレーニングをしてから各自で80~120分ジョグなどです。ポイント練習は水曜と土曜にあって、インターバル走と距離走が多いです。最後にスピードを上げて出し切るようにしています。月間走行距離は700kmくらい。僕はストライドが広いタイプで、疲れてくると上に跳ねてしまうので、普段からピッチを上げて走ることを意識しています」
「夕食後の1時間はトレーニング室に集まってアフターケアをします。高酸素室や水素吸引機も利用します。疲労が抜け、朝起きるのが楽になります。21時半までが自由時間で、大学の課題をこなしたり、チームメイトと喋ったり、動画を見たりします。テレビドラマのような学生生活ではなくとも、同じ気持ちの仲間と一緒にやる楽しさを感じます。月に1、2回は同期と東京に出て洋服を見たりします」
「小学校で空手をやっていて体力に自信があり、中学から陸上を始めました。自由ケ丘高1年時に全国高校駅伝で8位に入賞した頃から箱根駅伝を意識し始めました。キラキラして見えたのに、大学に入るとみんな必死で人生を懸けるくらいの迫力で驚きました。酒井俊幸監督は熱い方で、選手一人ひとりに寄り添ったアドバイスをしてくれます。落ち葉掃きとか、ゴミ拾いとか、人が嫌がることを率先してやるので尊敬でき、東洋に来てよかったと思っています」
「前回の箱根駅伝は山下りの6区を走り、途中まで良かったのに後半がダメでした。チャンスをもらってリベンジしたい。小柄でもダイナミックなフォームに注目してほしいです」
川越キャンパス内にある寮は二人部屋
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寮内には酸素ルームがあり、高酸素によるケアや低酸素トレーニングなどに活用する
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にしむら・ましゅう
2003年生まれ、福岡県出身。東洋大学2年生で、前回の箱根駅伝は6区区間13位。自己ベストは5000m13分55秒92、1万m29分3秒95。
※ランナーズ2月号から抜粋
ランナーズでは箱根駅伝100回大会に向けて、7月号から各大学の監督インタビューを、8月号から大会を中継する日本テレビのアナウンサーへのインタビュー記事を連載しています。
また、本日12月21日発売のランナーズ2月号には、90回大会の優勝校である東洋大・酒井俊幸監督が登場。箱根駅伝のレベルアップの背景、チームの強化戦略、厚底シューズの影響など、箱根駅伝を取り巻く変化について語っています。
▽月刊ランナーズ「箱根駅伝100回大会へのカウントダウン」掲載内容
7月号 藤原正和駅伝監督(中央大)
8月号 花田勝彦駅伝監督(早稲田大)、伊藤大海アナ×杉野真実アナ
9月号 小指徹監督(東京農業大)、平松修造アナ×林田美学アナ
10月号 川崎勇二監督(中央学院大)、菅谷大介アナ×石川みなみアナ
11月号 寺田夏生監督(皇學館大)、上重聡アナ×佐藤梨那アナ
12月号 保科光作ヘッドコーチ(慶應義塾大)、蛯原聡アナ
1月号 徳本一善駅伝監督(駿河台大)、平川健太郎アナ
2月号 酒井俊幸監督(東洋大)、西村真周選手、森圭介アナ×望月浩平プロデューサー
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