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アジア選手権の女子1500mで初優勝した田中希実選手(写真は4月撮影)
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第25回アジア陸上競技選手権が7月12日~16日にタイのバンコクで開催され、中長距離では男女10種目のうち日本勢が6種目で優勝しました。
男子は遠藤日向選手が5000m、田澤廉選手が1万m、青木涼真選手が3000m障害でそれぞれ優勝。女子は田中希実選手が1500m、山本有真選手が5000m、小海遥選手が1万mを制しました。
猛暑のため長距離種目には厳しい気象条件だったものの、田中選手は4分06秒75と今季の自己最高タイムをマークしました。それに先立つ7月8日にはフィンランドの競技会で5000mを14分53秒60で走っており、8月のブダペスト世界陸上は2種目での出場がほぼ確実です。
アジア選手権は優勝すると世界陸上の参加標準記録突破と同じ資格が得られます。ただし、資格を行使するには「同じエリア内で自分よりもワールドランキング(※)の上位者がエントリーしないこと」という条件があるため、他にランキング上位選手がいる田澤選手や小海選手の世界陸上出場は難しい状況になりました。
陸上競技の世界陸上とオリンピックは現在、各種目に定員(ターゲットナンバー)を設けて「参加標準記録突破者」と「ワールドランキング上位者」で出場選手を決定しています。参加標準記録はレベルが高いため、そこに到達できない選手はワールドランキングの順位を上げることが重要となっています。
※ワールドランキング……出場した大会のグレード(格付け)や順位、タイムなどをポイントに換算してその平均値で各種目のランキングを決めるシステム。細かいルールは種目によって異なる。
▽男子
●800m
8位 1分49秒59 川元 奨(スズキ)
●1500m
2位 3分42秒04 高橋佑輔(北海道大大学院)
8位 3分45秒46 河村一輝(トーエネック)
●5000m
優勝 13分34秒94 遠藤日向(住友電工)
2位 13分43秒92 塩尻和也(富士通)
●1万m
優勝 29分18秒44 田澤 廉(トヨタ自動車)
4位 29分34秒28 今江勇人(GMOインターネットグループ)
●3000m障害
優勝 8分34秒91 青木涼真(Honda)
3位 8分39秒17 砂田晟弥(プレス工業)
▽女子
●800m
4位 2分04秒21 池崎愛里(ダイソー)
5位 2分04秒25 塩見綾乃(岩谷産業)
●1500m
優勝 4分06秒75 田中希実(New Balance)
2位 4分13秒25 後藤 夢(ユニクロ)
●5000m
優勝 15分51秒16 山本有真(積水化学)
●1万m
優勝 32分59秒36 小海 遥(第一生命グループ)
2位 33分18秒72 川口桃佳(ユニクロ)
●3000m障害
3位 9分48秒48 吉村玲美(CramerJapanTC)
5位 9分56秒67 森智香子(積水化学)
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