フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さん(左)とアディダス ジャパンマーケティング事業本部の山口智久シニアマネージャー
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アディダス ジャパンの新作シューズ発表会「SS23 ADIZERO(アディゼロ)SL トライオンセッション」が11月28日(月)に都内で行われ、アディダス契約フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんが厚底レーシングシューズを使いこなすための“攻略法”を明かしました。
青山学院大学駅伝チームの筋力トレーニングなどを指導している中野さんは、厚底シューズの登場によって「練習メニューの立て方が180度変わりました」と断言。「薄底の時は着地した脚を素早くたたんで前へ持っていくためにハムストリングスが重要だったのですが、今はシューズが脚をたたんでくれるのでハムストリングスの筋力が必要なくなりました」と言います。
ハムストリングスに代わって重要度が増したのはお尻と前腿の筋肉。ソールが柔らかく、着地が不安定になりやすい厚底シューズをはいて走る際は、「大腿四頭筋と臀筋でぐらつきを抑えること」が大切だと話しました。
マラソンで3時間台、4時間台のランナーが厚底シューズを使うことに対しては「最初は違和感があるかもしれませんが、はいていれば慣れます」と、走力にかかわらず有効であるという見解を示しました。その上で「厚底だと重心が高くなるため着地が不安定になりやすい。使いこなすには安定させるためのトレーニングが必要です」と解決策を提案してくれました。
月刊ランナーズ2月号でも厚底などの個性的な “トンガリシューズ”の特集を掲載する予定です。
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