4時間2分12秒でフィニッシュした60kmの部で1位の大竹基之さん(写真/小野口健太)
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5月22日(日)、東京葛飾区の柴又公園をスタートフィニッシュとする「第10回記念大会 柴又100K~東京⇔埼玉⇔茨城の道~」が開催されました。
首都圏から日帰りで参加できる100kmマラソンとして人気のこの大会、第10回記念となる今回は、100kmの部、60kmの部、そのほかも含め、合計1068人のランナーが出場。
100kmが582人、60kmは270人が完走しました。
ここには60kmの部で優勝した大竹基之さん(54歳)の手記をお届けします。
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「柴又100K」は、僕を育ててくれた大会だと思います。
2013年秋に走り始めて、距離に自信がなかったので、2014年に柴又100Kの60kmの部に参加したのが初めてのウルトラでした。
3年空けて参加した2017年は運もよく、大きな大会での優勝は初めてでしたので、スゴク驚き、そして嬉しかった覚えがあります。
偶然呼んだ両親がゴール前にいましたが、僕と気付かず、かなり近づいた処でサングラスを外したら、びっくりして口がポカーンとなっていました。
それ以降はタイムを詰めることができず、なかなか思うような結果を出せませんでした。
いつも前半はキロ4分で走るものの、後半に粘り切れませんでした。
昨年から練習方法を見直し、「10kmジョグ+30kmペース走」に取り組む中で粘りが増しました。
ただ、昨秋の大会は疲労が残る状態でスタートに立ってしまい、後半にペースが落ちて4時間10分20秒という結果に。
そんな反省から、今回は疲れをしっかり抜いて、スタートラインに立ちました。
レイトエントリーは今年からCブロックスタートに。そのため前半からひとりで走るため、キロ4分で最後まで粘ろうと思っていました。
CブロックはAブロックから14分遅れなので、後半まで気持ちを入れて走れる点もプラスと思っていました。
30km通過が2時間20秒、40km通過が2時間39分54秒というタイムで予定どおりに通過。
後半は暑くて頭に水を掛けることがあり、少し遅れましたが、4時間2分12秒でゴールすることができました。
完璧ではありませんでしたが、納得できる内容とタイムが嬉しかったです。それに、久々の優勝は格別でした。
直前に発売されたランナーズに「マラソンは年齢じゃない」と載せて頂きましたが、まさにこれを体現できました。今回の僕は54歳での優勝、50代でも戦えることを示せたかなぁと思います。
今回は表彰式もありませんので、着替えてから、例年通り、高木屋さんで草団子を頂いて帰りました。
帰りはお寺に立ち寄り、2018年に亡くなった親父に報告しました。
またこれからも優勝できる時が来ると信じて、常に良い準備で大会に臨んで行きたいと思います。
現在発売中のランナーズ7月号では、特別企画として「50代からのマラソン快走戦略」を掲載。45歳で走り始めたという大竹さんの練習法などを紹介しています。
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開催日:2022年5月22日(日)
100kmの部/758人出走(582人完走)
60kmの部/291人出走(270人完走)
100km男子1位:岡山春紀 6時間16分47秒
100km女子1位:仲田光穂 7時間27分50秒
60km男子1位:大竹基之 4時間2分12秒
60km女子1位:小野寺泉 4時間54分57秒
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