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4989kmを走り切った歓喜の瞬間! 写真提供/ Sri Chinmoy Marathon Team
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昨年9月5日(日)から10月26日(火)に高校と隣接する競技場の周り883mを5650周(計4989km)する「The 25th Annual Sri Chinmoy Self-Transcendence 3100 Mile Race」が米ニューヨークで開催された。過去25年の歴史の中で完走したのは51人。今年は7人が出場した。完走した日本人、瀬ノ尾敬済さん(39歳)に話を聞いた。
――はじめにどんなレースだったか教えてください。
瀬ノ尾 学校と競技場の周り1周約800mの硬い歩道で52日間以内に4989kmを走るレースです。これまでは夏に行われていましたが、今回はコロナの影響で9月スタートになったようです。ルール上、走っていいのは朝の6時から深夜0時の18時間で、それ以外は大会側が用意した宿舎から外出禁止でした。
――レースの途中でやめたいと思ったことはありましたか?
瀬ノ尾 序盤に嘔吐、頭痛に襲われたり、すねに痛みを感じ、諦めそうになりました。すねは地元ドクターから「キャベツをまくといいよ」と信じがたい治療法を勧められました。ただ、試しに実践すると不思議と痛みが消えました。中盤からは脚が上がらなくなってすり足で進むようになり、シューズは19足はきつぶしました。周回コースはすぐに飽きて、精神的にきつかったですが、ゆっくり淡々と前に進み、毎日95kmを走ることを心がけていました。そんな中、救いだったのが、通りすがりの人や道で遊んでいる子どもからの応援でした。また、妻の激励や他の参加者とのコミュニケーション、ボランティアの方のサポートも大きな支えでした。
――ゴールした時の気分は?
瀬ノ尾 ゴールタイムは51日12時間50分52秒。夜の7時という暗い中でしたが大勢の人に迎えてもらえて、自分の限界に挑戦できた達成感でいっぱいでした。
このレースに出場したキッカケなど、瀬ノ尾さんへのインタビュー全文はランナーズ2月号に掲載しています。
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