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フルマラソン完走のためのトレーニングとして推奨されている30km走。
そこからさらに走ることで、プラスαの大きな効果を得られることをご存じでしょうか?
たとえば週末、土曜に30km走を行いしっかり完走します。そして翌日曜日、前日の疲労で脚がパンパン…という状態ですが、あえて10kmジョギングを行うのです。
当然、スタート直後から脚が鉛のように重く感じます。しかし、その「辛さ」こそが効果を発揮します。「どんなに苦しくても歩かないぞ」という意思の強化をしながら10km走りきる、という精神的にも肉体的にもハードな経験が「体の実績」を作ってくれるからです。
この練習を本番前の2ヵ月間に1回でも体験しておくことで、脳は「経験」という武器を手に入れます。誰もが、フルマラソンで30kmを超えるとウソのように苦しくなりますし、脳からも、これ以上頑張ると身体に危険が及ぶからペースを落とそう、という信号が出されるでしょう。しかし脳が30km以上走ったときの「別世界」の身体の状態を知っていれば、そこからの踏ん張りの効かせ方を心にも身体にも思い出させてくれるのです。
また、その10km走の最後にペースアップを試みたりすれば、「脚があれほど重くなってからも粘れたし、ペースアップすることだってできた!」という大きな自信につながります。
すべてのレベルのランナーに共通して有効な30km走+αでの「意思の強化」を、ぜひ実践してみてください。
※月刊ランナーズより抜粋
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