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ランニングの暑さ対策にもいろいろありますが、「脳にだまされない」もキーワードになってきます。
実は、暑さによって走れなくなるのは、ほとんどの場合、身体よりも脳が「これ以上体温が上がると危険だ、走るのをやめよう」と判断し、苦しい、きついと感じてしまっているからなのです。
そこで有効になるのが、ブルーなど寒色系のサングラスを着用すること。
暑さの判断は視界の影響も大きく、見える風景が暑そうだとそれだけで走るのが嫌になってしまいます。逆に、風景に涼しげな色がついていれば、実際よりも低めの気温に感じることができるのです。
ただ、毎日その寒色系サングラスをかけているとその風景にも慣れてしまうので、涼しく感じる効果も減ってしまいます。ここぞという練習やレースの時などに活用するといいでしょう。
また、首筋に濡れタオルを冷やすのも、併せておすすめです。首筋は、実際に血流が多い部位ですが、人間にとって温度センサーの役割を果たしています。ここを冷やすと脳に「まだいける」とサインを送ることができるのです。暑くて走るのが嫌だ、と思ったとき、首に掛けたタオルを濡らせば、すっきり回復することも。20~30分に一回は水をかけながら走ると良いでしょう。
なお、脳をうまくコントロールしつつ、給水による脱水対策は忘れずに行いましょう。
※月刊ランナーズ2015年7月号より抜粋
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