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暑さにさらされることで「発汗しやすい身体」に変わり、効果的に体温調節できるようになること、それが「暑熱順化」。しかし「暑熱順化はクリアし、もう夏仕様の身体になっている」と自信をもっているランナーこそ、実は油断ができません。
同じベースで走っていても、冬と夏では環境負荷がまったく異なります。そもそも人間の身体構造は暑さに弱いので、暑熱順化は「少しだけ」暑さに強くなるという感覚だと覚えておきましょう。
やはり暑熱下での高強度な運動は危険を伴いますし、順化したからといって絶対に熱中症にならない保証はありません。今まで倒れたことなどないから、などと自信をもっていても、人間はしょせん暑さには敵わないのです。無理や過信は禁物です。
順化は、あえてウエアをやや着込み、ある程度の時間の運動で汗を「かき続ける」ことを最低週3回×2週間ほどすることで完成します。ただ、効果が消えるのも早く、獲得できたとしても、しばらく何もしなければ2週間ほどで元に戻ってしまいます。
暑さが本格化する前に冷房を多用した中で生活すると、順化が遅れたり、元の身体に戻りやすくなってしまうこともあります。常に代謝の状態を意識しながら、意図的に順化した身体を維持して夏を過ごしましょう。
※月刊ランナーズ2014年7月号より抜粋
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