ランナーズonline
RUNNERS ONLINE9月15日(日)に行われた東京五輪マラソン代表選考レース「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」。女子は前田穂南選手(天満屋・23歳)が2時間25分15秒で優勝し、2位の鈴木亜由子選手(日本郵政グループ・27歳)と共に、東京五輪のマラソン代表に内定しました。前田選手が所属する天満屋は、五輪では2000年のシドニーから来年の東京まで、6大会中5大会でマラソン代表を輩出しています。
そのうちの一人、2008年の北京五輪代表で、現在は「NOBY T&F CLUB」で市民ランナーの指導をしている中村友梨香さん(33歳)は「天満屋の強さの一つは、選手をやる気にさせてくれる武冨豊監督の言葉の力」と語ります。
「私の場合、北京五輪の選考レース(3月の名古屋国際女子マラソン)の約4ヵ月前まで調子が上がらず、マイナス思考になっていました。そんな時、武冨監督が『せっかく夢(五輪)に向かってワクワクしながら練習できる時期に、どうしてそんな(暗い)顔をしているのか?』と優しく声をかけてくれたおかげで、ポジティブな気持ちでトレーニングに向き合えるようになりました。それから月間走行距離は多い時で1000㎞以上に。名古屋国際で優勝して北京五輪代表を勝ち取ることができました。練習内容だけでなく、表情も含めて、選手一人ひとりを本当によく見てくれますし、監督自身、現役時代はたくさんマラソンを走っている(30回以上)ので、42.195kmを走るランナーの気持ちがよくわかっている。だからこそ、選手の心に響く言葉をかけられるのだと思います」
MGCで3位(2時間29分6秒)に入った小原怜選手(29歳)も天満屋所属。今後さいたま国際、大阪国際女子、名古屋ウィメンズの3つのマラソンで派遣設定記録(2時間22分22秒)をクリアする選手がいなければ、小原選手も東京五輪代表に内定し、天満屋からは6人目のオリンピアンになります。
(ランナーズ編集部)
ゴールテープを切る前田穂南選手(ゴールは神宮外苑イチョウ並木)
写真/青山義幸 |
本誌5月号「ゆっくり走っても速くなる練習法」では、縄跳びを推奨してくれた中村さん。「高校時代から練習前に縄跳びをしていました。今も指導する市民ランナーの皆さんに勧めています」
写真/塩川真吾 |
ランナーズ1月号 11月22日発売!
新提案! 年代とタイムで算出
あなたの「マラソン偏差値」はいくつ?
フルマラソンのタイムから年代・性別ごとに「マラソン偏差値」を算出! 男女別に各年代の偏差値70、65、60、55、50、45のタイムを一覧にして掲載しています。
「最近加齢で記録が低下してきた」という方のモチベーションアップに、年齢や性別が異なるランニング仲間との記録の比較として、ご活用ください。
「マラソン大会の応援」は人を元気にする!
ランナーズ編集部が実施したアンケートでは、大会でランナーを応援した1148人のうち88.1%の人が「元気度がとても上がった」もしくは「少し上がった」と答えました。
さらに「日常生活でよりアクティブになった」「精神的に前向きになった」と行動の変化を表す回答も。読めばマラソンの応援に行きたくなる本特集、ぜひご覧ください。
フルマラソンレース中の
「三大困った」(腹痛・脚つり・トイレ)を解決!
どんなに練習を積んでも、万全の準備をしても、なぜかトラブルが起こってしまうのがフルマラソンです。この特集では、多くのランナーが経験する「腹痛」「脚つり」「トイレ問題」に対し、コーチや専門家が事前の対策や当日の対処法を指南します。「トラブルなく快走したい」というランナー必見です!
本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。