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エディンバラ城近くの丘、「アーサーの玉座(Arthur's Seat)」の麓を走るランナーたち
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スコットランドの首都で開催されたエディンバラマラソンフェスティバル。5月22日にマンチェスターで起きた爆発事件の影響は強く、マンチェスターから約420km離れているエディンバラでも警戒態勢が取られており開催が心配されたが、主催者側はセキュリティを強化することで大会を実施。約3万人のランナー(フル、ハーフ、10km、5km他)が世界遺産の街、エディンバラとフォース湾の海岸沿いを駆け抜けた。
この時期のスコットランドはコートが必要なくらい肌寒い日もあれば、ハワイのようにカラっと晴れる日もある。大会当日(5月28日(日))は朝早くから太陽の光が降り注ぐほどの快晴で、最高気温は22℃。ランナーにとっては暑さを感じる天候となった。
警備態勢を強化した中でのマラソン大会。
スタート地点に向かうランナーたち |
フルマラソンのスタートは9時50分。朝6時には手荷物預りのトラックがスタート地点に繋がるプリンセスストリートに並び、スタート地点である小高い丘(カールトン・ヒル)は参加者と街の人たちで溢れた。スタートの合図の後、フルマラソンに参加した6200人あまりのランナーたちは大歓声に包まれながら街中から海岸に向かって下り、5km地点から先は平坦な海岸沿いを往復する。ビールを飲んで休日を楽しむ人たちや浜辺で遊んでいる子どもたち、地元の吹奏楽団の応援は明るくてお祭り気分になる。
海賊に扮した4人のランナーが乗船(!?)
してフルマラソンを走る |
揃いのウエアで応援する地元の人々
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警察のパトカーと日本で言うところの白バイがレース中、ところどころに現れる。今回は翌日の地元新聞の見出しも警備についての記事がメインで、テロなどの事件に対して危機感が高いことが分かる。フィニッシュ地点の小学校の校庭には、マラソンの応援に来ている人も多いが、犬の散歩に来る人、芝生に寝転んで本を読んでいる人も多い。また小学校近くの教会では1日限りの『マラソンカフェ』をオープンして大会を盛り上げた。教会でボランティア活動をする男性たちが会場を設営し、婦人たちが手作りのケーキやクッキーをコーヒー、紅茶とともに完走後のランナーに配ってくれる。
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4時間から4時間半くらいで走る現地のランナーに走る理由を聞いてみると、多くの人が「健康のため」と答えた。参加者について驚いたのは、想像以上にぽっちゃりランナーが多かったことだ。現在、スコットランドでは成人の約21%が肥満(BMIが30以上を肥満としている)で国の健康問題にもなっており、世界的に見てもアメリカに次ぐ肥満国という位置にある。街のスポーツ店にはビッグサイズのランニングパンツやシャツが売られていて、アディダスやナイキが人気だそうだ。
エンディンバラマラソンフェスティバルは今年で15回目。
地元ではもっとも人気のあるランニングイベントで、2018年のエントリーもすでに始まっている。
車椅子ランナーも同じカテゴリーで参加
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子どもに人気のキャラクターも走る
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今大会男子はJulius Kiplagat(2時間17分13秒)、女子はEddah Jepkosgei(2時間37分46秒)、それぞれケニア勢が優勝した。
(ランナーズ編集部 市村)
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