※本記事は『ランナーズ2026年4月号』掲載内容になります。
かつて市民マラソンの象徴といえばホノルルでした。2007年の東京マラソン開催を皮切りに〝都市型〟が日本各地で生まれ、今も人気を博していますが、観光地を走るマラソンの魅力も年々高まっています。今号ではその象徴とも言える2大会、そしてRUNNET大会レポで「観光が楽しめる」のポイントが高かった71大会を紹介。まずは砂風呂が有名な温泉地、鹿児島県指宿市を走る「いぶすき菜の花マラソン」から!
制限時間は8時間。9時間20分28秒でフィニッシュする最終ランナーまで迎えて2026年大会が幕を下ろした。
昨年は96歳の奥山新太郎さんが完走し、今年の最高齢完走者は92歳の北畑耕一さん 写真提供/大会事務局 |
レース前日の1月10日(土)、鹿児島空港から車を走らせること約1時間半、南国の雰囲気が漂ってくる。海沿いに温泉旅館が並び、「砂風呂」の看板がチラホラ。ゼッケン受付会場に着くと大会歌が流れ「走る~走る~菜の花の中」などの歌詞が聞こえてくる。
翌朝の天気は生憎の雨。スタート地点ではスタッフが雨合羽を配布し、スタートセレモニーではゲストの瀬古利彦さんが「皆さんどこから来ましたか?」と投げかけ、号砲が鳴る少し前にはわずかな晴れ間とともに虹がかかった。
「ふれあいプラザなのはな館前」をスタート後は10㎞を過ぎたところで菜の花が咲き誇る池田湖(写真)へ。以降はアップダウンを繰り返しながら薩摩富士とも言われる開聞岳を眺め、地元の方の応援に背中を押され、カラオケを楽しんでいるかのように演奏をする応援者の姿も見られた。大会ロゴが刺繍されたフラッグがコース沿いに途切れることなく掲げられていたことも印象的だ。
指宿市営陸上競技場でフィニッシュした後は砂風呂に入り、もう一汗かいて疲れた身体を癒す。夜はさつま黒豚などの郷土料理と焼酎を楽しみ、深い眠りに落ちた翌日は3連休の最終日。マラソン・温泉・グルメを楽しむ旅ランを終えて東京に戻ると……よし、明日から仕事、頑張ろう!
文/黒崎悠(当社社長)
[出走者数]7881人
[完走者数]7432人
[完走率]94.3%
[制限時間]8時間
[男子優勝]平八重充希(2時間25分30秒)
[女子優勝]冨髙結香(2時間57分11秒)
※データはフルマラソンのみ
地元住民が伝統衣装で応援
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羽田空港から約3時間、飛行機から降りると、そこは気温25℃以上の南国だ。
1月18日(日)朝、まだ暗い石垣市中央運動公園陸上競技場にランナーたちが集まってくる。スタート地点では石垣市、竹富町、与那国町の首長やゲストの間寛平さん(タレント)、三津家貴也さん(インフルエンサー)があいさつし、フルは8時、10㎞(10㎞リレー含む)は8時半、ハーフは9時に号砲が鳴らされた。
アップダウンが続くコースには仲間と走るランナーの姿も多く、記録を狙っている参加者はごくわずか?
「練習がてらハーフを走って、2月のフルで記録を狙います」と語る人もいた。伝統衣装を着た大応援団が参加者を歓迎するかのような声援を送ってくれた瞬間は「石垣島を走っているんだ!」という実感が。
今年から15〜16㎞の上り坂1㎞のタイムを計測する企画「山の神@石垣島チャレンジ」が始まり、ここぞとばかりに頑張るランナーの姿も見られた。
フィニッシュ後は競技場横に準備された自衛隊風呂で汗を流し、「沖縄そば」でお腹を満たしてオリオンビールで乾杯! 一旦ホテルで休憩した後に街へ繰り出し、居酒屋に入るとランニングシューズで打ち上げをする参加者の姿があちらこちらに。
大会全体のエントリー数は昨年より1130人増加の5871人、女性比率は全国の平均より高い33・5%。日本の大会に参加するランナーが多い台湾からのアクセスが良いことも踏まえて、海外からも国内からも、観光ランを楽しむ人が今後ますます増えていきそうだ。
30㎞付近にある名蔵大橋。
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石垣島マラソンは名古屋ウィメンズマラソン、渋谷・表参道ウィメンズランと提携。
種目別ではフル2134人、ハーフ1666人、10㎞1791人がエントリーした |
15〜16㎞にある上り1㎞のタイムを計測し、男女上位3人に提携大会の出場権がプレゼントされた。
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[出走者数]1915人
[完走者数]1817人
[完走率]94.8%
[制限時間]7時間
[男子優勝]岩佐快斗(2時間31分33秒)
[女子優勝]横尾奈月(2時間50分19秒)
※データはフルマラソンのみ
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