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60年勤続の会社員 78歳でフルマラソン3時間29分」

2025年12月01日

「80歳からはトラック競技に挑戦したい、スパイクシューズを買いました」

勤務先で自身が設立した「鉄建ランニングクラブ」のTシャツを着て走る井上さん
勤務先で自身が設立した「鉄建ランニングクラブ」のTシャツを着て走る井上さん

――普段のお仕事について教えてください。
「東京支店で見積もり業務を担当しています。建物の図面からどの程度のコストがかかるのかを試算するのが仕事です。若い頃は建設現場での監督業務を担当していました」

――現在のトレーニングを教えてください。
「昨年までは月間300㎞走っていましたが、今年は疲れが抜けにくい感覚があるので250㎞に落としています。土日はハーフやフルの大会に出場したり、自宅から川越や飯能までの往復30㎞を走ったりしています。日頃から運動量を確保するため、オフィスのあるビルの7階までは階段を使います」

――今年は初めてスパイクシューズを買われたそうですね。
「9月に開催された東京世界陸上に影響されました。スパイクをはいて走る選手がカッコよくて。はいたら自分も速く走れるのではないかと思って購入しました。
 来年の10月には80歳になるのでマスターズのトラック種目『M80クラス(80~84歳)』では日本記録を狙いたいです。種目別の目標記録表を作っていて、1500mは5分59秒11、3000mは13分2秒43、5000mは22分4秒20です」

――全日本マラソンランキングを毎年のモチベーションにされていると伺いました。
「過去6回1位を獲得していますが、初マラソンの62歳では124位でした。64歳で25位、65歳で6位(生涯ベスト3時間8分28秒)と、ランキングを上げたいという気持ちで練習を重ねました。走り始めた年齢が遅かったぶん、まだ伸びしろがあるのではないかと。60代では太刀打ちできなかったランナーにも、70代では勝てると思って走っていました」

――主にどんなトレーニングに力を入れたのでしょうか?
「スタミナを強化する必要があると考えていました。トレイルやウルトラなどを走ることでスタミナがつくと考え、ベストが出た2011年は『雁坂峠越え秩父往還142㎞走』を22時間12分で走り、翌年の『川の道フットレース255㎞の部』では41時間46分でフィニッシュしました。フルも楽しいですが、ウルトラマラソンやトレイルならではの魅力もあり、完走したときの達成感が大きいです!」

――会社ではご自身でランニングクラブを立ち上げたそうですね。
「現在のメンバーは約40人で、毎週水曜日に皇居を走ります。クラブを立ち上げてからもう15年ほどになりますが、20代から70代までと年代も幅広く、メンバーで駅伝にも出場しています。走ることで、普段の業務では関わらない人とも交流が生まれ、人間関係がぐっと深まります」

――今後の目標を教えてください。
「実は今年の12月末で60年勤務した会社を退職する予定です。これまでは仕事で長期休暇をとれず、海外レースにほとんど参加できなかったので、いまはマラソンの年代別世界陸選手権にも興味があります。まだ80歳、ここからが勝負です!」





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