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24時間テレビで100㎞走った〝行列のできる〟弁護士ランナー 「100歳でフルマラソンに挑戦したい」

2025年11月01日

※本記事は『ランナーズ2026年1月号』掲載内容になります。

いまも弁護士として働く丸山さん
いまも弁護士として働く丸山さん

走って輝く人生100年時代
丸山和也さん(東京・79歳)

およそ20年前に日本テレビ『行列のできる法律相談所』に出演していた弁護士の丸山和也さん(79歳)は、2005年に『24時間テレビ28』のチャリティーランナーとして100㎞を完走。いまも現役弁護士として働きながら、ランニングを続けている。

文/市村まや 写真/小野口健太


丸山さんは来年傘寿(80歳)を迎える。走り始めたのは、早稲田大学在学中の頃で走歴は約60年になる。
「大学2年生のときに司法試験の勉強を始め、その前後から、朝走るようになりました。走ると頭の中もすっきりするし、朝食もおいしい。それ以来走ることが習慣になりました」
現在、平日は午前7時に起床する。ジョギングを週2回(3~5㎞)こなす。その他に週1回はサイクリング(10~15㎞)と、ジムでの水泳と脚の筋トレをしている。

丸山さんは終戦の翌年1946年、兵庫県揖保郡の新宮町で生まれた。父親は小学校の教師で兼業農家。小学生の頃は米づくりを手伝いながら、川で泳いだり山で遊んだりしていた。
「本格的にスポーツに触れたのは高校時代です。喧嘩で負けたくなくて柔道部に入りました」 大学でも柔道を続けようと思ったというが、見学にいったら体躯の大きな人ばかりで敵わないと見切りをつけた。


大学卒業後は法務省に入り、仕事をしながら司法試験の勉強を続け、その年に合格。司法修習生(2年)を経て、27歳で弁護士になった。
「30歳の時に、ワシントン大学のロースクールに入って、卒業後はロサンゼルスの法律事務所で働きました。アメリカでも朝は3~5㎞ほど近所の公園を走ってリフレッシュし、走ることが自分の生活からなくなることはありませんでした」


59歳で100㎞マラソンに挑戦

その後も習慣として、軽く走り続けていた丸山さんに転機が訪れたのは59歳のとき。日本テレビ『行列のできる法律相談所』のレギュラーになって約3年経った頃、同じく日本テレビ『24時間テレビ28』(2005年)の企画のひとつである100㎞マラソンの誘いがあった。

「誘いといってもね、テレビ局の方、制作会社の方も『お願いします』とは言わないんですよ。雑談をするように100㎞マラソンの話をして、そのうちに、『たとえば丸山先生が走るというのはどうですかねぇ』という感じ。私が答える前に『先生は59歳という年齢からみても無理じゃないですか?』『確かに難しいよね』などと答える。そして私がつい『そんなものはやってみなければ分からないでしょう!』と口にしてしまい、結果的に出ることになったんです。いま考えると、『丸山は素直に依頼しても受けないだろう』と皆が考えており、周到に練られた策略だったわけです(笑)」  


日本テレビ『行列のできる法律相談所』に出演していた丸山弁護士(写真提供:日本テレビ)
日本テレビ『行列のできる法律相談所』に出演していた丸山弁護士
(写真提供:日本テレビ)

メディカルチェックや、5㎞の走力テストを経て、8月の100㎞マラソンの練習が3カ月前の5月から始まった。
「出走が決まってからは、毎日10㎞程度を走るようにしていました。本番までに走った1回の最長距離は20㎞ほどでしたが、ランニングコーチの坂本雄次さんにも協力してもらって、湯河原や那須にも合宿に行きました。合宿では1日で計30㎞走る日もありました」

順調に練習を消化していたが、100㎞本番の1週間前にギックリ腰を患った。
「丸2日立てないほどでした。テレビ局側は最悪中止にすると言ってくれましたが、これでは格好がつかないと思っていました」
症状は本番当日までになんとか回復し、当日は涙のスタートとなった。「スタートできることがうれしくて涙が出ました。当日は奇跡的に走っていても腰の痛みが出なかったんです」

本番では80㎞地点で、右膝に痛みが出て思うように脚が動かなくなった。
「日が暮れてあたりが暗くなり、脚を引きずりながら走っていました。途中の階段も、手すりにすがるようになんとか上がる感じで。ゴールの約10㎞前で最後の休憩を取り、自分で抹茶を点てて飲んだんです。痛み止めの薬を飲んだ影響もあったのか、休憩後に走り出すとなぜか痛みが消えて自然と脚も動くようになりました。『不思議なことが起こるんだなあ』と、ランニングの奥深さを感じました。ゴールしたときの爽快感、達成感、極限の状態で見た風景は格別でした」

100㎞完走後はマラソン大会のゲストランナーの仕事が増えた。また弁護士としてランニング関連の会社の相談に乗るなど業務の幅が広がった。
「ゲストランナーで招待された大会では参加ランナーの方と一緒に走ったり、サインを求められて写真を撮ったり。グアムのインターナショナルロードレースでは、ひとつ歳下の五輪金メダリストのフランク・ショーターと走れたこともよい思い出です。100㎞完走以降は、これまでより走ることが好きになりました」






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