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参加ランナーの「口コミ」が大会をより魅力的に!! 大会レポ急上昇にはワケがある!

2026年2月01日

※本記事は『ランナーズ2026年4月号』掲載内容になります。

ランナー


大会レポは全国津々浦々のランニング大会を“実際に走った”ランナーによるRUNNETの口コミサービス。この大会レポはランナーの大会選びの参考にされているだけでなく、大会主催者が運営改善をする際の大きなヒントにもなっています。
本企画では直近2~3年で大会レポの点数が1.5~2倍に急上昇している大会をピックアップ。参加者の声が活かされた工夫を紹介します。


にしおマラソン〈愛知県〉


にしがまラーメンのスープ 写真/青山義幸
にしがまラーメンのスープ
写真/青山義幸

2022年に誕生したにしおマラソン。初回は市街地での大規模通行止めなどにより大会レポ59点台の船出だった。しかし、開催時期を3月から1月へ移し、コースも逆回りに再設計するとわずか4年で90点超えへと急上昇した。今年1月18日の大会は2月10日の時点で91.7点。この飛躍について事務局の村田裕昭さん(40歳)に話を聞いた。

❶止まることを楽しむ 
踏切食堂の逆転発想!

にしおマラソンの魅力として毎年高い評価を得ているのがエイドだ。 32 .81㎞地点の直前にある「踏切食堂」では屋台風の演出やDJブースを設け、電車が通過した場合の待ち時間をエンターテインメントに昇華した。

提供メニューも年々ブラッシュアップされている。特産の一色産うなぎは第1回大会から採用されていたが、第2回では 地元JAとの連携により「うなぎ×おにぎり」という組み合わせに進化。いちごやえびせんべいなどメニューを充実させることはもちろんエイド台のレイアウト改善なども行われている。「大きな転機となったのは第2 回大会で『踏切食堂』を導入したことです。コース上にある踏切を止まることも楽しみに変えるという逆転の発想から生まれたもので、すべてはランナーのストレスを減らす視点からの工夫です。参加者からも『食べやすい』『取りやすい』『種類が豊富で楽しい』といった声が多く見られました」


❷迷わせない工夫
インスタライブとコの字導線

大会当日の朝6時半からSNSのインスタグラムのライブ配信を実施する。「スタートエリアはこちらです」「トイレはここに増設しました」と、ランナーが知りたい情報をリアルタイムで案内。「初参加のランナーでも事前に動きがイメージしやすくなるようにしています。

会場の配置も工夫しています。スタート前、混乱が生まれやすいのがトイレ。これまでは『どこに並べばいいかわからない』『混雑の状況が見えない』という声がありました。そのため、男女別のトイレを分かりやすく配置し、列が1つになるコの字型の導線を設計しました。結果として回転率が大幅に上がり、『混んでいたのに意外と早かった』という声が増えたのは、工夫の成果です」


西尾観光アンバサダーも沿道で応援
西尾観光アンバサダーも沿道で応援

❸自主性応援で地域の応援ボランティアが活躍

市内の小学校をはじめ、地元企業など第4回大会では約2400人がボランティアとして活躍した。最終直線ではハイタッチ応援が行われ、企業協賛のカラフルな手袋をはめた高校生の生徒会メンバーが、ランナーの手を全力で迎える応援を生み出した。

「ボランティアの配置にも細やかな工夫があります。学校ごとの雰囲気、部活動ごとの特性などの背景を考慮し、最適な配置を行っています。道具はこちらで用意しますが、盛り上げるのは子どもたちの自主性に任せています。沿道応援も同じで、自然と応援しようとランナーを迎え入れてくれる空気があります」


❹コミュニケーション強化
300件以上ストーリーに返信

大会当日はSNSに300〜400件にしおマラソン関連の投稿が上がる。「大会の公式アカウントでは、ランナーへすべて異なるコメントで返信するという地道な取り組みを続けています。事務局は24時間以内に必ず反応し、堅いイメージの『大会公式アカウント』を、身近で親しみやすい存在にすることで、意見を受け取るための土台を築いています。この双方向のSNS文化が『ランナーと一緒に大会をつくる』空気を醸成し、改善案の発見にもつながっています」

関係者との対話量も増やしたという。「運営事業者とは機能面の改善点や課題を洗い出し、細部まで共有し何度も意見交換を重ねました。これが改善サイクルの速度を一気に上げることにつながったと考えています」「自分ごと」として大会に関わる流れをつくり、その声を吸い上げながら改善を積み重ねていくにしおマラソンの評価急上昇の背景には、対話を軸とした丁寧な姿勢がある。


コース変更、参加者目線の運営、ゲストランナーの招待…様々な視点の改善!大会レポ急上昇大会を紹介

ここ数年で大会レポが大幅に上昇した大会の主催者に創意工夫や改善について話を聞きました。


種目の新設・復活

金栗四三翁マラソン〈熊本県〉

自然豊かな和水町を走るコース
自然豊かな和水町を走るコース

開催日:11月1日(日)
種目:ハーフ

2023年54点→2025年83.3点

〈主催者の声〉
参加者のニーズを取り入れ3年前からハーフマラソンの部、2年前からファンランの部(1.2㎞)を新設しました。ボランティアスタッフも増員することでおもてなしに力を入れ、参加者の方に振る舞う「豚汁・おにぎり」やのどかで田舎ながらの地元の方の応援が好評でした。大会の最後にはお楽しみ抽選会を実施し、大会を盛り上げました。

〈参加したランナーの声(RUNNETの大会レポより)〉
ハーフを走りました。ほとんど坂だったように感じ、自分の実力を見直せました。普段アップダウンがあるところを走らないのでとても良かったです。室内の控室もあり、走る前の準備もしっかりできて快適でした。


山田敬藏記念ロードレース大会 兼 秋田県ロードレース大館大会〈秋田県〉

桜の満開時期が大会開催日と重なることもある
桜の満開時期が大会開催日と重なることもある

開催日:4月26日(日)
種目:ハーフ

2023年52.2点→2025年84.3点

〈主催者の声〉
第73回大会でペアマラソンを新設し参加の幅を広げたほか、距離表示やトイレ増設などランナーの声を反映した改善を実施しました。参加者全員へのふるまいとしてキリタンポなべも好評でした。警備員の増員や、これまで続けてきた記念タオルから大館市キャラクター入りTシャツへの参加賞リニューアルも行いました。

〈参加したランナーの声(RUNNETの大会レポより)〉
公認大会で全体的に堅実で効率的な大会運営だと感じました。コースは後半に幾らか起伏はありましたが、そこまで長く続かないことと、距離表示もきっちりあり、そこまで走りにくさは感じなかったです。風はきつかったですが、沿道にある桜がきれいでした。





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