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RUNNET TRAIL
リポート/田中茂一さん
昨年末、六甲山でトレイルランを初体験して面白さにはまってしまい、1月7日、大阪府の交野市にある「交野山(こうのさん)」を走るイベントに参加しました。標高341mの山で山頂からは360度の大パノラマが楽しめるということに惹かれての参加でした。
朝9時に京阪電鉄の私市(きさいち)駅に集合。参加者は男性5名、女性3名の計8名。
イベントを主催するトレイルランナーズ大阪の安藤大コーチから、コースや注意事項の説明の後、入念にウォーミングアップ。
他のグループが出発しても、私たちは丁寧に動的ストレッチを続けました。早くも登る前に息が上がってきます。私のような年寄りには、身体を温め、筋肉をほぐすことはケガ予防に重要なことでした。
登山道までは500mほど走ります。上り始めてすぐ「今日は足が重い」と感じました。ランニングの後の温泉が楽しみで着替え等も持ってきたので、大きめのリュックにしたことが原因かもしれません。
ルートは前半はゴロゴロした岩の転がる沢沿いの道を進みます。その後は林道やあぜ道が中心で、あぜ道では田園風景が広がります。交野山(こうのさん)へと続く登山道以外は全体的に走りやすいコースです。
途中で安藤コーチから、坂道の上り方や下り方、階段の上り方、ロープや手すりの使い方などの実技指導がありました。
「これこれ、やっぱり初心者は基本的なことが知りたい!」
事前に、トレイルのマナーについてメールが送られてきていたこともあり、登山者に会うたび「こんにちは!」と声をかけ、道を譲ってもらったら「ありがとう」と感謝の意をあらわすなど、みなよく守っていて気持ちがよく、安藤コーチの人柄が参加者全員に伝わっていたようです。
途中、こんなアスレチックな鎖場も通った。
小学生の頃を思い出してなんだか楽しくなる! |
立ち寄った展望台で気持ちのよい景色を
楽しんでしばし休憩 |
この素晴らしい眺めにみんな感動!京都、大阪から六甲山まで見える
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最寄り駅をスタートして2時間半後、無事頂上に到着! ここまで約7.3kmの距離。最高の天気で岩に登ると京都から大阪、六甲山まで見える絶景です。「360度の大パノラマ」というイベントのうたい文句に偽りなし! これぞトレイルランの醍醐味に思いました。
気分が良くなったところで昼食休憩。やはり参加して楽しいのはこの時間。美味しい空気と透き通った青空の下で会話も弾みます。女性陣を中心に、にぎやかに。参加者のひとりからは、きんつばのおすそ分けもいただきました。「おいしい!」。
参加者のひとりの男性は香港からいらしていて、海の向こうのトレラン話を楽しみました。香港でも最近トレランが急に盛んになってきたこと。特に大会は、参加者の急増で更衣室や貴重品預かり所は、混乱し、荷物がなくなることもあるとか。あー、コワ。
山頂での楽しいひと時の後、下山後の楽しみである温泉へ向かってひたすら坂を下ります。ところが、なんとしたことか10mも進まないうちにつまずいて木に衝突!不幸中の幸いで大事にはいたらず、ひざとおでこを打ち、すりむき傷ができただけですみました。
私の後ろを走っていた男性メンバーがすぐ寄ってきて、ケガの具合や持ち物が飛び散っていないかなど確認してくれました。とてもありがたかったです。
「ゆっくり走ってもゴール地点でコーチとみんなが待ってくれている」
そう信頼してマイペースで走りました。曲がり角の道を迷いそうなところで3人が待ってくれていました。思いがけず本当にうれしかったです。ひとりでなく仲間がいるよさをしみじみ味わいました。
今回はワンウェイで全行程10km弱の入門コース。
岩場などもあるが、比較的走りやすいところが多かった |
ゴール地点は温泉施設の「スパバレイ枚方」。ここまでの全行程は10km弱(ここからさらに最寄り駅のJR津田駅まで入れると12km程度)。
無事何とかゴールまでたどり着けてほっとしたのと、みんなからのねぎらいに心も温まりました。トレランは走るだけじゃない、魅力がいっぱいあるんです。今はあちこち痛くても次も行くぞ! と心に決めました。
今回のトレランで学んだこと
①トレーニングを積んで体調を整えておくこと。装具も念入りにチェック
正月を挟んでトレーニング不足、食べ過ぎの体重増、睡眠不足が重なり思うように体が動きませんでした。またシューズを正月に買ったばかりで、足に慣れておらず、今回のケガの原因になったと思います。慣れたシューズとリュックが安心。
②荷物は最小限で
やっぱり重いと足にきます。次に行くときは小さなリュックに必要なものを絞って
③焦りは禁物
前の人に追いつこうとして自分のペースを崩してはダメ。トラブルの元。
④休憩の後の走り出す前に身体を動かしておこう
出発前は、みんな必ずウォーミングアップをしますが、昼食後に走り出すときは案外意識をしていません。初心者、体力に不安がある人、年のいっている人は、人がやっていなくても自分はするという気持ちを忘れず、トイレ休憩でも身体を動かそう。
⑤自分のレベルに合ったトレランを選び、楽しもう!!
今回は2度目としては、ちょっとレベルが高かったかな。でもとってもいい経験になりました。これからトレランを続けていくのにとても役立つはず。コーチ、一緒に行ったメンバーに感謝です。
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2016年8月から、フルマラソン完走を目指してランニングを開始。2016年12月に六甲山のトレイルランイベントに参加してトレイルランに目覚め、今回は2回目のイベント参加。
「今後はロードランの大会に出ながら、トレイルのツアーを月1回、トレイルの練習は月2回程度行いたいと思っています」