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RUNNET TRAIL
広大なパノラマが広がる霊仙山でトレイルラン!
最近、製作したお気に入りのチームTシャツを着て勢ぞろい |
関西のトレランチーム「チームチョキ」の7人で滋賀県米原市にある霊仙山(りょうぜんざん)へVertical(ヴァーチカル)トレーニングと称して、登り強化練習を実施してきました。
我々は時間があえば、京都一周トレイルや六甲山、箕面などを楽しくのんびり走りに行くことが多いのですが、必要に応じてハセツネ(日本山岳耐久レース)に向けたオーバーナイトトレランやUTMF対策に24時間ハイクなどのトレーニングも行ったりしてます。
今回はレースハイシーズンに向けてのパワーアップを目的とした「登り」を真剣に走ってタイムを自己計測するというガチンコなドM企画を開催。
この霊仙山は日本百名山の伊吹山に対峙した鈴鹿山脈の北側にある標高1,094mの山。
当初は、強度の高い伊吹山でのトレーニングを検討していましたが、ハイカーの方々に配慮し、なるべく迷惑がかからないマイナーなこの山へ変更しました。
本ルートは一往復の獲得標高が800m程度と小規模ですが、平地や下りがほとんどない登り一辺倒なコースのため、強化練習には最適なのです。
なお、今回はUTMF/STY、ウルトラマラソン完走者に加え、今夏のUTMB/CCC出場予定者が勢揃い。
こういう辛い練習も仲間と行えば楽しくできますよね。
一往復目はルートの下見を含めて参加メンバーでトレインを組んで走ります。といっても歩きはほぼないので、かなりペースは早いのです。
なので、腕時計の心拍表示はずっと最大値のまま・・・
小休憩や写真撮影をしながらで、景観の良い山頂へは約1.5時間で到着できました。
復路は、個々のスピードに応じて下り、スタート地点まで戻ってきた順に2往復目に向けて昼食や水分を補給します。
今回は登りのトレーニングでかなりきつい斜度の部分も。
「石灰岩のトレイルは景観も良く気持ちいい!」 苦しそうな顔をしながらも、楽しんで登って…… |
メンバー全員が無事に下山できたことを確認してから、リスタートとしましたが、残念ながら下山時間の都合もあり、2往復目を最後まで登れたメンバーは少数でした。
今回はケガやレース明けで体調がイマイチの者もいましたが、各人なりに追い込み練習ができたようです。
なお、晴天であったこともあり、今回はフィジカルの強化に加え、暑熱順化の訓練にもなりました。
トレランでは常に行動食を持って走ります。
今回メンバーが持っていた食料の一部を撮影してみた ところ、エナジーバーやグミの他にも塩タブレットから スティックタイプの羊羹までいろいろ。次は何を 食べようかと考えながら走るのは楽しいですよ |
今回はスタート地点に荷物を置いて行うトレーニング
だったので、水分補給ができるウエストポーチを装備した メンバーも多数。ただ、トレランは山の中に入るとすぐには 下山できないので、悪天候を考慮して、最低限の防寒、 防水ウェアなどを必要に応じて携帯する必要があります。 ケガや体調不良のときに使用する最低限の薬なども 持ちたいですね |
こちらはザックを背負って走ったメンバー。
このザックは大きめの12Lの容量ですが、伸縮性があるので 身体にぴったりフィットして、少量の荷物でも揺れにくくて いいんです |
霊仙山は鈴鹿山脈の一部なので山ヒルがいることでも有名。
駐車ポイントにいきなりヒルを発見して、一同騒然となりま した。露出度高めのウェアを着ているメンバーは入念に ヒル忌避剤を足元に散布しましたよ |
チームチョキのメンバーはヒトだけでなくワンちゃんも。
右がチョキ(メス)、左がマルク(オス)。 オーストラリアン・ケルピーという牧羊犬の親子です。 毎日トレーニングをしてるので、トレイルを50kmくらいは 走ることができます。トレイルやレース会場でお会いした 際はよろしくお願いします! |
今回はここ1合目からスタート。駐車ポイントから、
ここまで荷物を持ち上げてデポしました |
最初はコースロストしないようにトレインを組んで登り
ます。序盤はみんなワイワイと言いながらですが、 次第に息も絶え絶えの様子へと変わります |
途中こんなキツい斜度も。
でも、先頭の女子は走り続けられるんですよ。 やっぱり、折れない気持ちは大事ですよね |
この日も何人かのハイカーさんに出会いました。
追い抜き、すれ違いではスピードダウンしてびっくり させない、接触しないことなどに気をつけることは当然 ながら、やっぱり挨拶も欠かせません。 山を愛する者に優劣なし! みんなが山を楽しめるようで なくてはならないと思っています |
途中、トレイルの脇にある深さ20mを超える
継子(ままこ)穴という縦穴に立ち寄りました。 トレランでは、小さな観光もできて楽しいですね |
8合目を過ぎると、霊仙山特有の石灰岩の稜線が視界に
広がります。 この日、山頂付近での吹く風はとても心地良かった |
好天な日に樹木がない稜線を走るのはテンションがアガり
ますよね。でも、山頂は見えてるものの、 なかなか近づいてこなかった…… |
あと少しで山頂。
少し休憩してラストの登りをがんばります |
約1.5時間で山頂に到着。
山頂は、360度にひらけているので眺望良好。 しばし休憩してから、復路へと向かいます |
木漏れ日の中でスポーツするって気持ちいいですよね。
みんなでワイワイと雑談しながら少しまったり休憩。 当然ながら、ゴミは出さないようにきちんと持ち帰りま す。エナジージェルなどは自宅でボトルに詰めてくれば 現地でゴミも出ません。不要なゴミを省くことも考えて トレランを楽しみたいですね! |
今回、時間の都合で二往復目は制限時間付きで実施した
ため、山頂到達できたのは一部のメンバーだけでした。 トレーニング終了後は近くの温泉に入浴。なお、この日の お風呂は琵琶湖を眼下に望む所でした。 トレランって、観光したり温泉入ったりとちょっとした 旅行で楽しいですよね! |
わがチームは犬連れであることもあり、今回はハイカーの方々に迷惑をかけないように比較的登山者が少ない霊仙山の柏原登山道を選択。というのも、暑くなる頃から鈴鹿山系には山ヒルが出没するため、多くのハイカーの方々は登山を敬遠されます。ルートは片道6km、獲得標高800mで、レイアウトは平地や下りが少なく、基本はすべて登り。8合目を過ぎると、霊仙山特有の石灰岩の稜線が視界に広がります。
また、山頂からは四方に眺望がひらけ、東に位置する岐阜の山々から西に位置する琵琶湖まで一望できます。加えて、季節によっては山頂で珍しい高山植物が見られます。
なお、今回の1往復にかかるコースタイムは2~3時間と短時間で完了することを予想していたため、スタート地点に昼食や補給用の水分などをデポ(荷物を置いておくこと)しました。
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「走るのも、遊ぶのも、飲むのもガチで。」がモットー。
現在は関西を中心に関東から四国まで、UTMFなどのロングレースから休日のショートランを楽しむ20名超の仲間が在席しています。なお、チーム名の由来はワンちゃんの名前なんですよ。
今回は強度の高いトレーニングでしたが、いつものチームチョキは楽しみながらのんびり走ることが多いです。
写真はチームメンバーの大半が選手、ボランティアや応援で参加したUTMF/STY 2014のもの。
これからも互いに切磋琢磨、刺激しあう仲間でいたいよね! |