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RUNNET TRAIL開催日:2019年5月3日 (祝)
開催地:長野県(上田市)
種目:
【バーティカル・ノーマル(真田幸村コース)3.7km標高差700m】
男子 完走370人/出走372人 完走率99%
女子 完走156人/出走156人 完走率100%
【バーティカル・エリート(猿飛佐助コース)5km標高差1000m】
男子 完走125人/出走130人 完走率96%
女子 完走24人/出走25人 完走率96%
リポート/藤 飛翔さん
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バーティカルレースとは、山の麓から頂上まで一気に駆け登る、山岳レースの短距離走といった競技です。今回で4回連続の参加となるこの太郎山登山競走。私がスカイランニング(※山を駆け登ること。または標高2000m以上での山岳ランニング) を始めた当時スカイランニングユース世界選手権の選考会がこの大会であり、本気で調子を合わせて臨んでいました。スカイランナーとしての私を育ててくれた、とても思い入れのある大会です。「誰が街からいちばん速く太郎山山頂まで登れるか」。とてもシンプルなスカイランニングを体現するショートレースです。
●コースマップ
https://www.uedavertical.com/vertical
藤さんの装備
5kmを一気に駆け上がるタイムレースで給水も2ヵ所あり、装備は必要最低限のシェルと少しのドリンクあるいはジェルのみです。ストックを使用する方もいます。
目標はただひとつ、フィニッシュする山頂でぶっ倒れること!冬にスキーばかりしていたので身軽で登れることがとても嬉しく、4月からずっとワクワクしていて仕事もうわの空でした(笑)
大会当日の朝、会場のJR上田駅前に到着するとすでに選手と地元の皆さんでお祭り騒ぎ。去年よりも人が多く、年々人気を増しているようです。
![]() 上田駅前は真田家の家紋「六文銭」の旗や仮装の人も集うお祭り状態!
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![]() この大星神社がスタート地点
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レースは山の麓に近い大星神社からひとりずつ10秒おきにスタートします。応援の太鼓の振動がドンドコドンドコ伝わってきて、緊張も高まります。自分の番が来ると、名前が紹介されスタート。歓声を独り占めし神社を抜けると、いよいよ山を目指します。選手ひとりひとりが主役になれる工夫がされているのもこの大会の魅力です。
![]() 大会恒例、青木義民太鼓保存会の皆さんの華やかな演舞に見送られる
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![]() ひとりひとりが主役になれるスタート!
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私が参加したのはバーティカル・エリート(5km)の「猿飛佐助コース」。バーティカルキロメーター(標高差1000m駆け上り)というスカイランニングの国際公認レースになっています。途中、下りやトラバース(斜面の横断)などもある変化に富んだテクニカルなコースです。
初めは標高差300mの登り。ここでもう全力ハァハァ…。下りながら息を整え、下りきった緑ヶ丘の第1エイドで力水をもらいます。さぁここからが頂上を目指す本番ですが、すでに脚はガクブル。標高差700mの登りは禊、いや祭りだ!と自分に言い聞かせながらしこしこ登ります。みんなクタクタ、ライバルたちと一緒に呼吸を荒げて登っていると、なぜか一体感が感じられるのもこの大会の魅力かもしれません。
![]() 地をつかみ、坂と対峙し続ける
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![]() 女子も年々増えノーマル、エリート合わせて181人が参加
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さぁいよいよ空が開けてくると、ラスト約500mに位置するエイド、太郎山神社の赤鳥居。ここを少し行ったところから眼下に絶景が広がり、上田の街を一望できます。このあたりにはもうゴールの歓声が聞こえてきて…そこからは記憶がありません、しっかりぶっ倒れました!目標達成です(笑)。フィニッシュタイムは48分37秒。キツイけど、山頂はやっぱ気持ちいい!さらに開けた眼下の展望が素晴らしく、疲れも吹き飛びました。
![]() 全力を出し切ってフィニッシュ!
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![]() 山頂の看板とお地蔵様が迎えてくれました
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![]() 登り切ったご褒美の絶景とともに
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■次回参加の方へのアドバイス
太郎山は老若男女みんな登れる里山なので、大会への準備は山に感謝する気持ちとマナー、あと少しの経験で十分です。この味を知ってしまった時の新鮮な気持ちが懐かしいです。ぜひ、太郎山登山競走にチャレンジしてみてください!
「バーティカル・ノーマル」の部は3.7km。キッズも参加できる大会です。
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長野県塩尻市在住、23歳。会社員。小さい頃から走るのが大好きで、高校まで陸上部。4年前の大学2年時にご縁があり、山に誘ってもらったのがきっかけでスカイランニングの虜に。毎年スカイランナージャパンシリーズで戦っています。今年の目標は富士登山競走でメダルを獲ることです! |
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