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加齢は味方につけられる!? 50代からのマラソン快走戦略

2026年9月14日

※本記事は『ランナーズ2022年7月号』掲載内容になります。

マスクを装着してランニングマシンを走る近藤雄二記者

本誌連載「ランニング界の今」を執筆している近藤雄二記者(54歳)が「50代以降に記録を伸ばす、もしくは高水準を維持するランナーが多いのはなぜか?」を探るべく、筑波大学で実験を行い、様々な立場の人物(ランナー・研究者・コーチ)に取材をしました。



50代からのマラソン快走法

54歳の近藤雄二記者(読売新聞)が筑波大学で実験!フルの科学的予測タイムは3時間0分58秒、実際は2時間48分1秒。この差異に「50代からのマラソン快走」のヒントがあった――。

筑波大で取材を行う近藤さん
筑波大で取材を行う近藤さん

本誌連載「ランニング界の今」を執筆している近藤雄二記者(54歳)が「50代以降に記録を伸ばす、もしくは高水準を維持するランナーが多いのはなぜか?」を探るべく、筑波大学で実験を行い、様々な立場の人(ランナー・研究者・コーチ)に取材をしました。近藤記者がコーチ、研究者、50代の俊足ランナーを取材し、自身の実験結果も踏まえながら「50代からのマラソン快走法」を考察。ポイントとなる部分を4章に分けて執筆します。

実験 DATA
・氏名:近藤雄二(こんどう・ゆうじ)
・年齢:54歳
・身長・体重:166cm・54kg
・最大酸素摂取量(VO2max):60.2ml
・走の経済性(ランニングエコノミー):207ml
・換気性代謝閾値:80.1%
・フルマラソンの予測タイム:3時間0分58秒
・フルマラソン自己ベスト:2時間44分4秒(19別大)
・直近フルマラソン結果:2時間48分1秒(22東京)


実験概要
時速13.2kmから近藤さんが「限界」と感じる時速18kmまで次第にペースアップ。この際の呼気から最大酸素摂取量、走の経済性(ランニングエコノミー)、換気性代謝閾値をはじめとするデータを測定。そこから導き出されたマラソンの予測タイムが3時間0分58秒だった。



50歳過ぎたら、加齢の影響を受けない〝脂肪燃焼力〟にフォーカスした練習をしましょう(鍋倉賢治先生)

【1章】50代で活躍するトップアスリートが増加

50歳は人生の折り返し。健康寿命が世界一で「人生100年時代」を迎えた日本では、まさに50歳はマラソンの中間点に過ぎない。そんな世相を表すように、スポーツ界でも50代前後のアスリートが活躍する姿が、珍しくなくなってきた。

サッカーでは、今季JFLの鈴鹿ポイントゲッターズに移った55歳のキングカズこと三浦知良が3月13日の開幕戦で65分間プレーし、アマラオが刈谷時代、2009年に記録した43歳9日のJFL最年長出場記録を大幅に更新した。5月10日時点で初ゴールは生まれていないものの、5月1日には今季最長の79分プレーするなど、最年長出場記録を着々と塗り替えている。

スキーのジャンプでは、レジェンド葛西紀明が1月30日の雪印メグミルク杯で優勝。同大会には北京冬季五輪代表は出場していなかったが、6月6日に50歳の誕生日を迎えるベテランが、次代の有力選手たちを抑えて頂点に立つサプライズを起こした。土屋ホームの監督として北京五輪金メダルの小林陵侑を指導する葛西は「体力測定の数値は20歳代の後輩に負けていない。陵侑とも同じくらい。持久力は僕が一番なんですよ」と胸を張る。

2月の北京五輪では、女子スピードスケートに49歳のクラウディア・ペヒシュタイン(ドイツ)が、男子の葛西に並んで女子最多となる8回目の冬季五輪出場を果たし、大会直後の2月22日に50歳の誕生日を迎えた。

彼らスポーツ界の大御所たちは「アラフィフ」アスリートの象徴的存在だが、一般市民ランナーでも、フルマラソンを2時間半前後のハイレベルな記録で走ったり、サブスリーを果たしたりする50代が、目に見えて増えた。筆者自身も2時間44分4秒の自己ベストを出したのは50歳の時で、53歳で迎えた今年3月の東京マラソンも、故障明け1カ月程度ながら2時間48分1秒で走ることができた。「50代って実は、意外と高いレベルのパフォーマンスを出せるんじゃないの?」。そんな予測を確かめるべく、ベテラン指導者や研究者、50代のトップランナーたちの話を聞いてみた。





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