5位に入賞した岡山春紀選手
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6月14日に南アフリカで開催され、2万人が出場した世界最大のウルトラマラソン「コムラッズマラソン」。スタートよりもゴールが600m高い(最大高低差約800m)上りコース85.777kmに、男子は100km世界記録保持者や50km世界チャンピオン、アディダスのイベントで100km6時間切り(非公認)を果たしたランナーなど、各国からウルトラマラソンのトップ選手が出場しました。その中で、岡山春紀選手(31歳)が5位に入り、日本人として史上2人目の入賞(10位以内)を果たしました※。タイムは5時間24分46秒の大会新記録でした。
岡山選手は東京農業大学出身ですが、大学時代は陸上部入部の基準タイムがクリアできず自己流でトレーニングしながらマラソンに挑戦。卒業後はコモディイイダに一般社員として入社し、徐々に力をつけて2020年の愛媛マラソンで2時間14分53秒を記録。同社実業団の強化部員として認められ、2022年の100km世界選手権を6時間12分10秒で制しています。現在は再び一般社員として勤務しながら、ほぼ単独で練習を積んでいるそうです。今回のレースやトレーニングについて聞きました。
コムラッズマラソンに挑戦したのは、世界最古のウルトラマラソンをいつかは走ってみたい思いが強かったからです。そして、南アフリカのエリートチームであるNedBankとご縁があり出場を決めました(今回はNedBankのユニフォームで出場)。
結果は5位で、優勝を狙っていただけに悔しさもありましたが、大会新記録というタイムは思った以上に良く、自分自身でも驚きでした。前半余裕を持って、後半勝負のプラン通り走れたのが大きかったです。
コムラッズマラソンは景色はもちろんですが、沿道の盛り上がりがすごく、スタートからゴールまで熱気に溢れていて、ここまで鳥肌の立つ大会は人生初めてでした。小さい子どもたちが必死で応援してくれたり、ダンスを踊っていたりとこれが世界最古のウルトラマラソンなんだと肌で実感できました。 参加するだけでも一生の思い出になる大会であり、ランナーの方は一度味わってほしいです。
ウルトラマラソンのトレーニングで大切にしているのは、60kmのロングジョグです。身体を3時間以上動かし続けることがポイントで、あえて給水などの補給を少なめにし、身体を枯渇に近い状態に追い込む事を意識しています。今回もレース1カ月前に実施しました。普段の練習は朝練習をメインにしています。今は(実業団選手と異なり)勤務時間の優遇はないので朝4時台に起き、長くて2時間ジョグをして出勤、退勤後動ける元気があれば60分程度帰宅ランをしています。疲労度によって帰宅ランはやらないこともあります。また、移動スーパー「とくし丸」を担当しており、出先の埼玉県春日部市やふじみ野市で退勤のこともあるので、その場合は世田谷区の自宅まで20~30km帰宅ランをしています。ポイント練習はシフト制の仕事が休みの日に週2回、ペース走やインターバル走、ロング走をしています。 やりたいポイント練習はなかなかできないことが多いですが、割り切って『少しでも心肺を追い込めれば良し!』と思って日々過ごしています。
今後は100km世界記録更新、そしてコムラッズマラソン優勝が大きな目標です。 私の走りでウルトラマラソンという競技が少しでも盛り上がっていけば本望です。ウルトラマラソンのゴールの達成感は他では代え難いものがあります。挑戦するランナーが増えてくるとうれしいです。
※2019年の大会で当時100km世界記録保持者だった風見尚選手が3位入賞
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