メディアレースには各社を代表する(?)ランナーたちが出走(写真提供/TWOLAPS)
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5月30日に開催された中距離トラックレース「MDC GP」では、主催するTWOLAPSの企画として「メディアレース800m」が行われました。市民ランナーからトップ選手まで参加するMDCの熱狂を、取材するメディアの人にも走ることで体験してもらおうという趣旨で、TWOLAPS代表で元日本記録保持者の横田真人さんを含む8人が出走。普段は長距離を走るランナーが800mを走ったらどうなるのか、編集部の山本がレポートします。
中距離は怖い、無理。そんなに速く走れない――。学生時代に陸上部で長距離専門だった私にとって、中距離は別世界だった。5000mならそこそこでも、1500mではまったく通用しない。そんな私のもとにTWOLAPSから届いたのがMDC GP「メディアレース800m」への案内だった。通常800mを走る機会はないが、これでMDCというお祭りの一員になれるなら面白いかもしれない。「試しにやってみようか」と気軽に出走を決め、世田谷競技場へ向かうことになった。
スタートラインに並んだメディア関係者はNumber、日本経済新聞、Runtripなどバラエティ豊か。ランナーズでコラム「ランニング界の今」を連載している読売新聞の近藤雄二記者もいる。いつもとは違うシチュエーションに横田さんは楽しそうだ。それぞれが内に秘めた緊張感を隠すように、和やかな雰囲気のままスタートを迎え、号砲が鳴った。
昨年と一昨年に私はランナーズ主催の「MDCチャレンジャーズ」で1000mを走っている。今年は1月に手術をしたので走力は落ちているが、感覚的には1000mと同じように走れば大失敗はしないはず、と考えて最後尾につけた。前を走るのは近藤記者だ。400mの通過は75秒。あれ、想像よりもだいぶ速い。でもまだいける!
しかし、500m手前から近藤記者がギアを上げるとついていけない。ひとまずこのペースを維持して……と思ったら、そこから突然身体が動かなくなった。水の中を走っているかのように手足が自由を奪われ、流れる景色が急激にスローダウンしていく。あぁ、これが「乳酸の海に溺れる(※)」というやつか……。近藤記者は一瞬で視界から消え、転ばずに進むのが精一杯という状況の中、MCや観客の声援に背中を押されながら、歪む景色の中を何とかフィニッシュまでたどり着いた。人生で最も長く感じた最後の300mだった。
※慣用表現だが、乳酸は疲労物質ではない
結果は2分37秒66。あんなにヘロヘロになった2周目も82秒で走っていた。ただ、レースはこれで終わりではない。待っていたのはちびっ子記者からのインタビューだ。酸欠で頭が働かないまま何かを語ることには妙な気恥ずかしさを覚えたが、「僕たちが味わってきたものを皆さんにも体験していただきます」という横田さんの言葉に、「あぁ、市民ランナーの皆さんはいつもこんな状況でインタビューを受けてくださっていたんだな」と、改めて感謝の気持ちが生まれた。
私にとって800mは一つのチャレンジだったが、実際に走ってみて「またどこかで再挑戦したいな」という気持ちが生まれてきた。MDCをはじめ、近年は市民ランナーも参加できるトラックの大会が増えている。新たなモチベーションとして、これまで経験していなかった種目に挑戦するのもいいと感じた。
市民ランナーもトラック・中距離にチャレンジ!日本を代表する中距離チームTWOLAPSと月刊ランナーズがタッグを組み、中距離市民ランナーNo.1決定戦「The Fastest 1k」の予選会を開催。勝ち抜けば10月25日(日)駒澤オリンピック公園総合運動場陸上競技場での決勝戦へ!
MDC CHALLENGERS in北海道・旭川:7月5日(日)
MDC CHALLENGERS in愛媛・松山:7月25日(土)
MDC CHALLENGERS in福岡・北九州:8月23日(日)
MDC ADVANCE in九州・大隅(鹿児島):6月20日(土)
MDC ADVANCE in関東・東京:8月15日(土)
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