※本記事は『ランナーズ2026年6月号』掲載内容になります。
24年さいたまマラソンを走る吉田さん。4時間51分16秒で完走した
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走歴40年目の吉田さんのモットーは「仕事・家庭・ラン」をバランスよく楽しむこと。現在も介護施設で1日7時間半の業務をこなし、遠征先では大会と旅行をセットで楽しむ。
写真/本人提供 文/市村まや
週3回、介護の仕事がある日は朝5時に起床し、家族の朝食とお弁当を作り出勤している吉田綾乃さん(79歳)。介護施設では1日7時間半の業務をこなし、「自分と同年代あるいは年下の人のケアをしている」。
仕事が休みの週4日は日中2時間弱かけて10㎞ほど走る。加えて週2回は近所のジムで、主に弱いと感じるハムストリングスを鍛えるための筋力トレーニングを行い、食事は朝食に鶏むね肉、卵などのタンパク質を十分とり、夕食は最小限にする。
昭和21年(1946年)青森で生まれ育ち中学、高校時代はソフトボール部に所属。高校卒業後に上京し出版社に就職、結婚後もソフトボールを続けたが、40歳のときに友人に誘われて走り始めた。
「最初に富士森競技場(八王子)の400mトラックを走ったところ、20周ほど苦もなく走ることができ、『意外に走れるものだ』と思い、だんだんとはまっていきました。走ると仕事や日常のストレスを発散でき、頭の整理整頓にもなります。その後は年10回ほど大会に出場するようになりました」
大会デビューは走り始めて1年目に出場した青梅マラソンの10㎞(52分)。翌年の河口湖マラソンが初マラソンで3時間48分。45歳のときに自己ベストの3時間32分(勝田全国)をマークした。
50歳を境にソフトボールを卒業し、マラソンが唯一の趣味となる。約6年前に中学生から80代までのランナー約200人が所属する『八王子 富士森走友会』に入会し、毎週水曜日の練習会にはできる限り参加する。
「富士森走友会は1㎞インターバル走などのポイント練習がレベル別に5グループほどあって、安心して参加させてもらっています。フル2時間14分台のランナーから、私のような80代のランナーまでさまざまです。走友会では富士登山駅伝に力を入れていて毎年のように私も応援に行きます。昨年は4時間12分48秒で4位になり、元気をもらいました」
24年の秋、吉田さんは練習中の事故による骨折で、満足に走れない時期があったという。その後も故障が重なったが大会には出場を続けた。
「エントリーした年間10レースの半分は欠場したけれど、もう半分は途中棄権でもいいと思い出場しました。やっぱり仕事と家にいるだけだと人生つまらない。大会は旅行とセットで楽しめます。今年はサロマ湖の50㎞に仲間と参加する予定です。まだ走れているので、完走した達成感や旅の喜びを味わいたい」
完走できる自信のなかった今年3月の東京マラソンでは、娘さん家族の応援を受け6時間11分34秒(ネット)で完走した。 「タイムは悪かったけれど、また故障する前の走力に戻せるように練習していきたい。仕事、家事、ランニングのバランスを取りながら、今後も大会に出場し続けていきたいと思います」
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