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1歳刻みランキング二冠の82歳女性ランナー 「心臓にペースメーカーを入れてからも自分のペースで走ってます」①

2026年1月01日

※本記事は『ランナーズ2026年3月号』掲載内容になります。

いまも海外マラソンに出場する齋藤さんは週3回前後のランニングを続けている
いまも海外マラソンに出場する齋藤さんは週3回前後のランニングを続けている

走って輝く人生100年時代
齋藤稜子さん(神奈川・82歳)

24年度の1歳刻みランキングでフルマラソン1位5時間15分7秒・ハーフマラソン1位2時間27分41秒(女性81歳)の齋藤稜子さんは、週3回程度のランニングを続け大会に出場している。

文/市村まや 写真/小野口健太、本人提供


「50代後半から始めた登山では日本の300名山を完登しました」

24年度の1歳刻みランキングでフルマラソン・ハーフマラソン1位の二冠(女性81歳)を達成した齋藤稜子さんは心臓にペースメーカーを入れてからもランニングを続けている。
「60歳から走り始めて走歴は22年です。67歳のときにペースメーカーを入れましたが、医師と相談しながら自分のペースで週に3回前後、1回に10~14㎞走っています」


1943年、当時日本領だった満州に生まれた。2歳で父親の生家である福島に引き上げ、そこで育った。幼少の頃から身体を動かすことが好きで、男友達が多く、遊びといえばドッジボールや鬼ごっこだった。
「当時はどの家でも農作物を育てていて、今でいう自給自足の生活。ジャガイモやダイコン、麦、大豆などの収穫を手伝っていました。いま考えると、身体を動かすことはあたりまえのことで、あの頃から運動に向いていたように思います」

中学卒業後に千葉の工場に集団就職し、22歳で結婚。4人の子ども(全員男子)を育て上げた。子育てが一段落した40歳で水泳を始め、いまも年間を通して週3~4回、1度に1500~2000mを泳ぐ。50代後半には登山を始め、毎週山に行くようになり、日本の300名山を完登した。

マラソンを始めたキッカケは、一緒に水泳大会に出ていた友人がホノルルマラソンにエントリーしており、一緒に行かないかと誘われたからだという。
「走ったことがないから行かないと一度は断ったのですが、水泳のコーチに『齋藤さんは登山をしているから足腰も強い。マラソンは登山と違って荷物もないしホノルルは制限時間もないですよ』と言われて『それならホノルルに行くわ!』と言ってしまいました」

ホノルルマラソン(2003年)は約3カ月後で、ほとんど練習をせずにスタートし、6時間半で完走した。
「簡単に走れるとは思っていなかったけど、マラソンは本当に練習が必要なんだ……と実感しました。でもフィニッシュしたときはうれしくて涙があふれて、水泳や登山とは違う達成感を味わいました」

翌年もホノルルマラソンへの参加を決め、大会に向けて月間100㎞を走り、タイムを5時間8分まで伸ばした。以来、走ることが生活の一部になり、同大会も11回完走している。





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