※本記事は『ランナーズ2026年7月号』掲載内容になります。
2週間前のレースで転倒して絆創膏を貼りながらも26年板橋Cityマラソンを完走
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津田さんは30年余りランニングとトライアスロンに取り組み、「レースが練習」のスタイルで多いときは年間約30レースに出場する。2025年にはトライアスロンのエイジグループ年間王者を獲得した。
文/市村まや 写真/本人提供
走歴35年の津田昌利さん(87歳)は、「レースが練習」というスタンスを貫く。ランニングとトライアスロンに取り組み、2024年に32レース、25年は26レース(ともに5㎞~フルマラソン、アクアスロン、オープンウォーター※1、トライアスロンなど)に出場した。トライアスロンでは25年年間エイジグループ王者※2になっている。
就寝は24時、起床は7~8時。現在はひとり暮らしのためパン、サラダ、コーヒーの朝食を自身で作り1日が始まる。
「30年余り、マラソンとトライアスロンを趣味としてきました。今はフルマラソン出場を毎年の体力測定と捉えています。レース以外で走るのは一夜漬けで5~6㎞程度。水泳は月1~2回で、スイミングスクールに通っています。妥協してしまう性格で、レースを練習にするスタイルが定着しました」
今年3月の板橋Cityでは6時間20分53秒で完走したが、「昨年からフルを走っていなかったし、2週間前に出場したハーフでは転倒して3時間以上かかった。フル当日は絆創膏だらけのひざで、30㎞まで行ければいいやと思って出たら、なぜか完走できちゃった」と話す。
「走れていなくてもトライアスロンで泳いだり自転車に乗ったりすることで、走るのに必要な体幹の筋肉が維持できているのかな。全身を使うから、故障がない状態をキープできていると思います」
昭和13年(1938年)東京生まれ。5歳のときに父親が戦死し、それからは母親と静岡で暮らし小中学校に通いながら農作業を手伝った。高校卒業後は大学の夜間部に通いながら、放送局で働いた。高度成長期の真っただ中でスポーツと向き合うことはなかった。
「テレビ局で主に映像制作を担当していました。51歳のときにホノルルマラソンの番組を作ることになり、現地で出走するランナーに取材しながら並走していたら、10㎞でやめるつもりがゴールまで走ってしまいました。後半は悲惨な状態で、6時間以上かかってフィニッシュ。『2度と走るまい!』と思いました(笑)」
とはいえ、走る気持ち良さに気づいた津田さんはこの番組をキッカケに走るようになった。『東京夢舞いマラソン』の事務局メンバーとして運営にも携わり、63歳のときにサロマ湖100㎞を完走。それまで高かった血圧は通常値に戻り、体重も約10㎏減った。
「走り始めてよかったことは、一緒にレースに出る友人ができたこと、健康でいられることです。所属する明走会の練習会にはいまも顔を出します。メンバーの若い人とも交流できるのが楽しいですね。これからもできる限り、レースに出ていきます」
※1 アクアスロンはスイムとランを組み合わせた競技。オープンウォーターは海や湖など自然の水域で泳ぐ競技
※2 日本トライアスロン連合が主催する2025年JTUエイジNCSスプリント85〜89歳男子年間チャンピオン
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