大会ニュース
RACE NEWS2日間にわたる激走の果て、東京大手町の読売新聞東京本社前へ最初に戻ってきたのは東海大学だった。東海大は創部59年にして初の箱根駅伝総合優勝を果たした。
プレッシャーをかけるかのように東洋大・鈴木宗孝選手(前)のすぐ後ろにつく東海大・小松陽平選手(後)
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3日8時、第95回箱根駅伝の復路の号砲が放たれた。最初に往路1位の東洋大学、その1分14秒後に東海大がスタートした。箱根駅伝5連覇と大学駅伝3冠を目指した青山学院大学は往路6位と出遅れ、5分30秒差でのスタートとなった。
東海大は積極的な走りで東洋大を追った。6区中島怜利選手が58分06秒と区間2位のタイムでチームを鼓舞すると、7区阪口竜平選手が1時間2分41秒と差を一気に縮め、4秒差で8区小松陽平選手に襷をつなげた。小松選手はスタート直後から東洋大鈴木宗孝選手の背後にピタリとつき、15km弱ほどそのまま進んだ。遊行寺坂手前で小松選手がスパートをかけると、鈴木選手は追走ができずみるみる差が開いた。小松選手は独走して8区を1時間3分49秒で走破。区間記録を22年ぶりに更新した。
51秒差で襷を引き継いだ9区で主将の湊谷春紀選手は着実に差を広げ、2位東洋大に3分35秒もの差をつけて10区へ。最後は10区郡司陽大選手が貯めたタイム差を落ち着いて守り大手町へ。笑顔でフィニッシュテープを切った。東海大は10時間52分9秒の大会新記録で走り、初の総合優勝に自ら花を添えた。
青学大は6区小野田勇次選手、7区林奎介選手、9区吉田圭太選手が区間トップを記録。なかでも小野田選手は区間新を記録したが、総合2位に終わった。
堂々とした走りで大手町へ向かう10区東海大・郡司陽大選手
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青学大は10区で鈴木塁人選手が東洋大をとらえて2位まで巻き返した
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(写真:菊池陽一郎)
1位 東海大学 10:52:09(大会新記録)
2位 青山学院大学 10:55:50
3位 東洋大学 10:58:03
4位 駒澤大学 11:01:05
5位 帝京大学 11:03:10
6位 法政大学 11:03:57
7位 國學院大學 11:05:32
8位 順天堂大学 11:08:35
9位 拓殖大学 11:09:10
10位 中央学院大学 11:09:23
11位 中央大学 11:10:39
12位 早稲田大学 11:10:39
13位 日本体育大学 11:12:17
14位 日本大学 11:13:25
15位 東京国際大学 11:14:42
16位 神奈川大学 11:15:51
17位 明治大学 11:16:42
18位 国士舘大学 11:16:56
19位 大東文化大学 11:19:48
20位 城西大学 11:19:57
21位 山梨学院大学 11:24:49
22位 上武大学 11:31:14
OP 関東学生連合 11:21:51
6区 小野田勇次 青山学院大学 57:57(区間新記録)
7区 林奎介 青山学院大学 1:02:18
8区 小松陽平 東海大学 1:03:49(区間新記録)
9区 吉田圭太 青山学院大学 1:08:50
10区 星岳 帝京大学 1:09:57