悪天候の影響で27日午後に短縮コース追加も　ULTRA-TRAIL

4月26日（金）12時の富士山こどもの国（静岡県富士市）、霧が立ちこめる中2548人のランナーが総距離165km、累積標高差7942mの先にあるフィニッシュ地点・大池公園（山梨県富士河口湖町）を目指して走り出した。

レースを引っ張ったのはUTMBを3回優勝の経験を持つグザビエ・テベナール（フランス）。リャン・ジン（中国）をマークするようなペースで走り続けたが、95km地点のA5勝山エイドステーションを出た後にリャンを抜いた。グザビエはその後も着実に差を広げ、翌朝、大池公園にトップでフィニッシュ。タイムは19時間36分26秒、2位のリャンとは1時間3分12秒の差をつけた。

女子は今年のHong Kong 100で2位だったシャン・フージャオ（中国）が戴冠。スタートから常に先頭を走ったシャンは24時間20分で完走。男女を合わせた総合順位でも16位だった。UTMF女子でアジア圏の選手が優勝したのは初めて。

日本人選手は、男子は小原将寿が20時間59分24秒（総合4位）、女子は浅原かおりが25時間55分53秒（総合27位女子3位）で、それぞれ日本人トップとなった。日本人選手による女子優勝は来年以降に持ちこされた。

今年のUTMFは気象の影響を受けた。大会当日、スタート地点の富士山こどもの国は朝から厚い雲が覆い、時折強い雨も降った。選手は雨の中を進んだが、二日目の 4 月 27 日(土)午後にはコース後半部の杓子山で降雪もみられた。これにより短縮コースの追加が決定。A5勝山以降の各エイドステーションまでの短縮コースで完走が認定された（*）。

（*）詳細については大会公式ホームページをご確認ください。
https://www.ultratrailmtfuji.com/news/

1位　XAVIER THEVENARD（フランス）　　19:36:26
2位　jing liang（中国）　　20:39:38
3位　Loren David Newman（アメリカ）　　20:40:14
4位　小原 将寿（日本）　　20:59:24
5位　Aleksei Tolstenko（ロシア）　　21:03:43
6位　Carl Johan Sorman（スウェーデン）　　22:04:28
7位　鬼塚 智徳（日本）　　22:27:44
8位　伊藤 健太（日本）　　22:51:38
9位　土井 陵（日本）　　22:51:39
10位　木幡 帝珠（日本）　　23:08:34

1位　fuzhao xiang（中国）　　24:20:00
2位　Lou CLIFTON（オーストラリア）　　25:50:48
3位　浅原 かおり（日本）　　25:55:53
4位　SYLVAINE CUSSOT（スペイン）　　26:10:16
5位　Manyee Cheung（香港）　　27:14:46

開催日：2019年4月26日 (金) ～ 2019年4月28日 (日)
開催地：山梨県(山梨県・静岡県)
大会公式ホームページ：https://www.ultratrailmtfuji.com/