大会ニュース
RACE NEWS午前9時、スタート時の気温は11℃。鳥取砂丘近くのスタート地点には過去最高の3,717人のランナーが並んだ。コースは鳥取城跡など史跡名勝を巡るワンウェイコース。フィニッシュ地点のコカ・コーラボトラーズジャパン陸上競技場に向けてスタートした。
途中から雨模様となった今大会を制したのは神奈川県から参加の高山直哉選手(伊勢原市役所)。序盤から1キロ3分20秒のペースで独走し、徐々に後続との差を広げていった。アップダウンの激しいコースだけに終盤の失速が懸念されたが、35km過ぎの終盤も持ちこたえ、最後まで先頭を譲らなかった。高山選手は2009年に更新されて以来、10年ぶりとなる大会新記録での優勝を果たした。タイムは2時間22分23秒。
「後ろが迫ってきそうで不安でした」と終盤は何度も後続を振り返ったという高山選手だが最後まで先頭を譲らなかった
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MCCからの賞金目録は鳥取県出身で昨年の北海道マラソンの優勝者、岡本直巳選手(中国電力)から渡された
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今大会が初マラソンという高山選手はゴール後「中間点過ぎからきつくて、40kmでは歩きそうになりました」と初フルマラソンの厳しさを語るも「沿道の声援が後押ししてくれました。とにかく3分20秒ペースで行けるところまで行こう、と」と苦しいながらも達成感で一杯の笑顔を見せた。
神奈川大学時代は箱根駅伝に2回出場した経歴を持つが「競技は大学まで」と、就職してからはほとんど走っていなかった。それが「周囲の市民ランナーに誘われて」再び走り始め、ハーフマラソンやトラック競技に再挑戦。「今回も仲間に誘われた」という初フルマラソンを大会新記録での優勝で飾った。社会人4年目の高山選手。今後は「トラック競技、市民マラソンと幅広く走っていければ」と、自然体での競技活動を続けていきたいとのこと。
スタート直後からすぐ約4kmの上り、中盤、35km過ぎの終盤と3カ所の上り区間があるタフなコース
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雨模様の中開催されたが、鳥取駅近くの市街地やフィニッシュ付近では沿道の市民から声援が送られた
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女子は、60歳の中田弘美選手(静岡陸協)が3時間12分44秒で優勝。大会記録の更新はならなかったが、若手ランナーを抑えての見事なレース展開を見せた。
◎ランナーズアップデートはこちら
https://update.runnet.jp/2019tottori/
■MCC(マラソンチャレンジカップ)とは
http://www.marathon-cc.com/#whats_mcc
■MCC参加大会MAP
http://www.marathon-cc.com/#list_map
開催日: 2019年3月10日
開催地: 鳥取県鳥取市
大会オフィシャルページ: https://www.nnn.co.jp/event/marathon/
フルマラソン:完走者数3459人/出走者数3717人