【悩み解決！】レース序盤に注意すべきことは？

イーブンペース（一定のペース）で走り続けることが、体力の消耗を最小限に抑える重要なポイントです。スタート直後は大渋滞で自分のペースで走れませんが、そこは焦らずに。2～3kmも走るとまわりのランナーも落ち着きはじめ、5kmくらいまでくると混雑もなくスムーズになります。しかし、そこでスピードを上げてしまうと、どんなに調子がいいと感じていても、終盤必ず反動がきます。まわりのランナーに惑わされることなく、自分のペースでしっかり走ることがいちばん大事です。

集団では、同じリズム、ストライドの人を探してついていくことで体力をセーブできます。リズムが合うと気持ちよく走れるし、余計なことを考えないので、脳が疲れません（脳はエネルギーをたくさん使う臓器です）。そのぶん、エネルギーがもちます。注意点としては、くっつき過ぎず、できれば少し斜め後ろくらいに位置どりする。たまに位置を交換して自分が引っ張る役をする。一言断って、隣を同じペースで走る。真後ろだと、シューズのかかとを踏まれるんじゃないかと気になるので避けましょう。

スタート直後、確かに混雑します。この混雑をどう考えるかで記録は決まります。自由に走れないのをストレスと感じるか、それともいいウォーミングアップと思えるかです。そもそもスタートから3～5kmは暖機運転。そこをうまくやり過ごせば、最初に張り切っているランナーは後半に追い抜けますよ。

大規模大会では、号砲からスタートラインまでは大渋滞しますが、スタートラインから先は混雑が少ないことが多いです。ただし、両サイドは避けて下さい。カメラを意識するランナーや加減が分からないランナーがキロ4分弱ペースでダッシュして息切れしているなど、コースの端は障害物だらけと考えて間違いないでしょう。

最初の関門までは多少のムリが必要かもしれませんが、本来の目標ペースに到達するまでの距離は10kmかけても良いと思います。そうしているうちに15kmあたりで目標とするタイムの集団に合流できるでしょう。