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【悩み解決!】夏と冬のトレーニングはどう違う? 冬のスピード練習は効果的?

2017年2月10日

もっと速くなりたいと思い、昨シーズンの冬場に「500mダッシュ+500mジョグ」で10km、といった自己流のスピードトレーニングをしました。でも残念ながら自己ベストはならず…。冬になるとダッシュがラクに感じるようになるのですが、そのような練習は有効ではないのでしょうか? 夏、冬、それぞれどのようなトレーニングが必要でしょうか? (cuma・男性)

  • 【けいすけさんの回答】
    夏はスタミナUP、冬はスピードUP

わたしは、基本的に夏にスタミナをつけ、冬にスピードアップのトレーニングをしています。夏はLSDでさえも疲れますが、脱水などに気を付けて走っていると、秋以降スタミナがついているのを実感します。
同様に寒い時期はバテにくいので、ペースを速くして走ることが可能なのは体感されているとおりです。
そのペースで走るトレーニングをしていると徐々にペース走も速くなっていきますので、記録も上がるようになっていきますよ。

(フルマラソンを目指している)私の場合ですが、週に3回の練習メニューは以下のようになります。
・水曜 10kmを速いペースで走る
・土曜 24kmをペース走 ※月に1回30km
・日曜 17kmのLSD

LSDのペースはともかく、夏前と比較して10kmは1分程度、24kmは3分程度速く走れるようになりました。夏はペース走を24km⇒17kmに短縮し、LSDも17km⇒13kmにしています。無事に今シーズンを乗り切れれば来年の夏はペース走も距離を伸ばします。
このトレーニングだけで、初フルでサブ4を達成しました。ダッシュや、下り坂で加速するトレーニングも取り入れるといいですよ。脚も鍛えられることになります。

  • 【亀さんの回答】
    夏にはビルドアップ、冬はレース対策

(フルマラソンを目指している)私の場合ですが、真夏は30km走をしません。熱中症のリスクが高いからです。あえて行うこともありますが、早朝スタートなどで、午前10時にはトレーニングを終了する予定で取り組みます。
晩夏から初秋にかけては20km以上のロング走を入れます。真夏のトレーニングでスタミナがついているので距離走に臨みますが、ある程度タイム設定を行ないます。秋からは調整用のレースと自己ベストを狙うレースに目的を分けて参戦します。調整用でムキになるとケガのもとなので用心しています。冬は主にレース対策でしょう。

私も四季を通じて走りますが、500m単位でのインターバルは行ないません。歩きグセが付いてしまいそうなので、短い距離で行なうとしても最小単位は1000mでのレペティション(※)ぐらいです。

年間の練習メニューを以下にまとめてみました。

★夏=インターバルやビルドアップを早朝に。休日の早朝にLSD。間の日は筋力トレーニングを涼しい環境で。気温の低い山でトレランも良い。

★秋=走り込む時期:LSDを中心に。スピード走も10km程度は維持。間の日はストレッチ等で疲労抜きを。

★冬=シーズンイン! 本命レースに向けて起伏のあるコースでトレーニング。LSDはレースに影響しない間隔で。

★春=レースが全て終われば少しオーバーホール。リハビリや補強運動等。ウォーキング等で筋力維持。

※レぺティション…決められた距離を全力、または全力に近いペースで走り、疲労を完全に回復させてから、再び全力に近いペースで走ることを繰り返すトレーニング法。

  • 【felisさんの回答】
    季節ごとのターゲットレースに向けて練習を

一般的には、夏が長距離の練習がやりにくいので距離は短めで、冬は身体が動きにくいので長めで、など、効率的な練習方法が季節により異なるというのはあると思います。

レースの開催時期を見ても、春〜初秋は比較的短めの距離のレースが多いですよね。春になったら短めのスピード練習をしてスピードを養う。秋になり、長距離の練習ができるようになる頃には、シーズンインして長めのレースが増えるのでそれをターゲットにする、というのが、一般的なのではないでしょうか?

  • 【hachiさんの回答】
    スピード持続の練習を取り入れて

結論としてはもちろん、そのスピード練習も効果はあります。冬になるとダッシュがラクになるのは、気温の関係で高強度の運動でも体温上昇による心拍数の上昇=息苦しさ&キツさが緩くなるからだと思います。

逆に夏場はスピード系のトレーニングがやりにくくなり、実施する時間、本数&強度を落とさざるを得ません。冬は寒さゆえウォームアップに時間をかける必要が出てくる。だからと言って特別なトレーニングをする必要はありません。

練習メニューとしては、「ダッシュ+ジョグ」を繰り返すインターバル走より、もう少し長い時間、(ペースはもう少し落として)高い速度を維持して走るトレーニングを取り入れることをオススメします。具体的には、20~25分間をメドに、10kmレース程度の速度で頑張って走ってみます。タイムの比較のしやすい1~2kmの周回コースがあればなおよいです。

これである程度の高速度を維持していく、スピードとスタミナを養成していけるようになります。周回コースをおすすめする理由は、現在どのくらいのペースで走っているのか? を分かりやすくするため。1kmを何分くらいで走れるか、という「ペース感覚」は、距離の長短に関わらず、走っている限り必ず関わってくる問題です。失速覚悟で突撃するよりも、限界の一歩手前で粘り続けるほうがトレーニングの効果も高く、タイムも良い場合が多いです。

  • 編集部より

と、ここで質問者のCumaさん、実は現在目標にしているのは5kmと10kmであることがわかりました。目標タイムはそれぞれ18分/5km(現在は23分)、39分/10km(現在は52分)。
そこで、さらに細かなアドバイスが届きました。

  • 【ワタちゃんさんの回答】
    ダッシュ練習以前にダッシュできる身体づくりを

5kmのタイム×2.1倍前後が10kmと言われているので5kmのほうが得意なようですね。まずは5kmを20分=キロ4分の持続ができるところを短期目標にして、次に10km40分を目指していく作戦がいいかもしれません。

スピードをつけたくてダッシュなどを加えたくなる気持ちも分かりますが、人間の身体は徐々に適応していくので、ダッシュの前にステップを踏んでいくことが大事です。

●ステップ1 
キロ5分30秒程度で10kmをラクに(しゃべりながら)走れるくらいの力をつける
⇒週2回ほどそうしたランに取り組み、ダッシュのような練習ができる身体の基盤をつくります。今ベストが出ないのは、そうした基盤がないままダッシュをしているからですね。

●ステップ2
ステップ1が余裕をもってできるようになったら、その距離を15kmくらいまで延ばしながら、100~300mの坂道をダッシュで上り下りするトレーニングで脚筋や関節を鍛えます。
⇒週1~2回、最低1ヵ月は継続したいところです。

●ステップ3
ゼーゼーハーハーまでいかない(スースーハーハーくらいの規則的な呼吸が保てる)ギリギリの速度で走る練習の比重を増やします。「5分間その速度で走る+1分間ジョグでつなぐ+また5分間速く走る…」の繰り返しで、速く走る区間の合計距離が6kmくらいになるよう練習します。

cumaさんが今取り組んでいるスピードトレーニングは、次のステップ4のあたりで行うと効果が出てきます。500mはゼーゼーハーハー、息が切れる速度(キロ4分ペースくらい)まで上げて、ジョグの500mも2分30秒(キロ5分ペース)でカバーします。相当キツいと思いますがそれまでの練習ができていればキッチリこなせるはず。慣れるにしたがい「1km速く⇒1km少し落として」を繰り返す形に持っていき、キロ4分ペースで走れるようになれば5kmで20分は確実です。

5kmや10kmのタイムを入賞目指して上げていくには、トップスピードを上げるのではなく、スピードを維持することが大切。少しずつ速くしていく、距離を延ばしていくという意識をもってみましょう

  • 編集部より

キャリアを積むほどに、季節の特性に応じた年間練習サイクルが作られるランナーは多いはず。一年を通してのトレーニングメニュー例や、質問者cumaさんがレベルアップするための丁寧なアドバイスが多く寄せられました。また改めてランニングは日本の四季とともにあり、一年ごとに進化を目指せるスポーツなのだなとその魅力を再認識!





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