エントリー最多は50代！市民ランナー向けのトラックレース「MDCチャレンジャーズin東京・舎人」が開催

2024年6月28日

観客はランナーのすぐ近くで声援を送った（写真／小野口健太）

「初心者でも楽しめるトラックレース」をコンセプトに、プロ中距離チーム「TWOLAPS」とタッグを組んで月刊ランナーズが主催したトラックレース「MDCチャレンジャーズin東京・舎人」が6月22日、東京都北区の舎人公園陸上競技場で開催され、男女3000ｍと年代別・男女別の1000ｍを合わせて21レースに323人が参加しました。

ランナーズが主催するトラックレースは今回が初めてで、本誌おなじみのランナーやコーチ、ランニング系インフルエンサーなど14人のゲストが集まりました。60代女性世界初のフルマラソンサブスリーランナーである弓削田眞理子さん、女性芸能人初サブスリーの福島和可菜さん、チャンネル登録者数12万8000人のYouTuberたむじょーさんらが、参加者と一緒に走ったり、ペースメーカーを務めたり、トラックの外側から声援を飛ばしたりして大会を盛り上げました。元箱根駅伝ランナーで現在はランナーズ＋inチーム「330の会」（サブスクリプションサービス）を担当しているYouTuberの古和田響さん（こわだ君）は、翌日にもレースがあるにもかかわらず3000ｍを5本、1000ｍを1本走り、「普段は自分とはあまり接点のなかったランナーと交流できてうれしかったです。いい練習になりました」と話していました。

3000ｍを5レース走った古和田響さんを筆頭に、各レースにはゲストが飛び入り参加した

キッズ部門を除く1000ｍの優勝者は、10月5日（土）に東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で開催される決勝大会の出場権を獲得します。エントリーが最も多かったのは男子50歳以上の部で110人。次に男子40～49歳が86人、男子30～39歳が58人と、年齢が高いほどエントリー数が多くなりました。ちなみに最高齢の一般参加者は74歳で、ゲストの中野陽子さんは87歳にして1000ｍを5分42秒42で完走しました。

1000ｍを5分42秒42で完走した87歳の中野陽子さん

年代別3部門を合わせてのレースとなった女子1000ｍでトップを占めたのは30～39歳の部にエントリーした森田奈々恵さん。ただ一人3分を切る2分59秒97の自己新で2位に約6秒差をつけました。

高校までは陸上部で800ｍが専門だったという森田さんはケガに苦しんだこともあり、高校卒業後は走ることから離れていました。しかし、友人に誘われて2022年の「小布施見にマラソン」に参加したところ、エイドを楽しみながら完走したら30歳～40歳未満の部で1位に。そこで走る楽しさに目覚め、現在は古和田さんが運営するランニングチーム「3SHINE」に入会してフルマラソンの3時間切りを目指しています。

「（今大会は）ゲストが豪華で楽しそうで、タイムも狙えそうだと思ったので参加しました。初めて3分が切れて、優勝もできてとてもうれしいです。これからも走ることを楽しみながら続けていきたいです」（森田さん）

各年代同時スタートの女子1000ｍでトップだった森田奈々恵さん

残り200ｍから激しいデッドヒートとなった1000ｍ男子40～49歳は、最後に矢部泰志さんをかわした村上康則さんが2分32秒22で優勝。村上さんは富士通の元実業団選手で、2010年の日本選手権1500ｍチャンピオンです。

「今も毎年10月に千葉県民大会の1500ｍと、11月のふくしま駅伝（1区間7km前後）を走っているので、その練習も兼ねて参加することにしました。いつもと違う雰囲気の大会で楽しかったです」（村上さん）

1000ｍ決勝の前には都内のランニングカルチャーショップ「downbeat RUNNING」がセレクトしたランニングウエアのファッションショーが行われ、表彰式では各種目の優勝者以外に「応援賞」が発表されるなど、観戦者向けの企画も催されました。