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RUNNET TRAIL
開催日:2017年4月2日(日)
開催地:三重県(桑名市)
チャレンジコース24km:出走者414人、完走者396人
エンジョイコース13km:出走者202人、完走者202人
ファミリーコース3km:出走者112人、完走者112人
リポート/友田寛昭さん
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多度大社で古くから知られている多度山は、かつては山全体がご神体とされていたパワースポットなのだ!
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僕は名古屋にある自転車店で働いています。トレイルランのシューズをショップで取り扱うことになり、せっかくならと試しに履いて山へ行ってみたその日、トレイルランの虜になってしまいました。
もともとマウンテンバイクに乗って山を下るのが好きで、ラインを選んで自分の持てるテクニックを駆使して駆け下りる感覚がマウンテンバイクのそれと良く似ていると感じたのが、トレイルランに魅了された理由のひとつです。
そして今回、初のトレイルランレースとして多度山トレイルランに出場しました。
養老山系多度山は、三重県桑名市と岐阜県海津市にまたがる標高 403 mの山。ここを中心にしたコース設定で、僕は24kmのチャレンジの部に出場しました。
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初レースということで、不安だらけでしたが、補給食の携帯やペースなど、経験豊富な仲間からアドバイスをもらい、自転車用のボトル(容量600ml強)にハンドストラップを付けて手に持ち、パンツのポケットにジェルを3つ持ってスタートラインにつきました。
会場には、僕の働いている自転車店に来てくださっているお客さんの顔もちほら。多度の山は趣味で自転車に乗られる方にも馴染みのある場所で、ランと自転車の垣根を越えて、この場所を遊び場にしている方の多さに驚きました。
集まった仲間との話に夢中になっていると、間もなくスタートの8時。
おおらかな雰囲気のおかげで、気負いもなくなり、まわりを走る仲間と話しながら、さながらグループランのようなスタートになりました。
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最長のチャレンジの部は414人が出走!
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チャレンジの部は、多度峡から恋姫山(694m)、多度山(403m)をまわって戻ってくる24kmで、標高差は650m、累積標高1,000mというコースです。
最初に現れた緩やかな登り坂は自転車で登った事のある道でしたが、自転車で登るのとランで登るのとではこんなにも見える景色が違うのかと思いながら周りのペースに着いて行きました。
このコース、終始視界の開けたところが多く、ほぼ走る事のできるコースで、日差し降り注ぐ気持ちの良いシングルトラックが続きます。時おり見下ろせる東海の街並みや遠くに見渡せる山々の美しさに目をうばわれます。つい立ち止まって写真に収めたい衝動に駆られましたが、「いや、今はレース中…」と、ぐっとガマンし心の中に収めました。
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こんな素晴らしい景色が見られる展望スポットも!
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エイドは24kmのコース中に3カ所。水、スポーツドリンク、バナナ、ミカンがあります。ローカルレースならではの温かい雰囲気で、焦る事なく補給出来たのは、ボランティアの皆さんも大会を楽もうという気持ちが滲み出ていたからですね。
僕はボトルに水を補給したのと主にバナナ、最後のエイドではミカンも食べました。
最後のエイドでは、なんと日本酒まで提供されていました。多度山系の水でつくられた酒で、地元の蔵からの振る舞いでした。僕は味わう余裕が無かったのが心残りで、来年の課題のひとつです(笑)。
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エイドステーションでは地元スタッフが優しく迎えてくれて、ホッと一息
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実は前半で、いきなり脚がつりそうになってしまいました。つらないように気を付けて走っていると治まり、またつりそうになって……の繰り返し。今にもつりそうな脚をだましだまし走り続ける事で精一杯でした。明らかに僕の練習不足です。
折り返しのコースだったので、先行するランナーや後から来るランナーとすれ違う瞬間があったのですが、みんなで「おつかれさま!」とか「がんばって!」と声を掛け合って走れたのと、随所で応援してくれていたローカルランナーとのハイタッチのおかげで元気をもらう事ができ、ゴールまで走り続ける事ができました。
僕にとって今回いちばんきつかったのは最後の下り。下り終えてアスファルトに入った最後の2kmで遂に脚がつってしまいました(笑)!。
結果は、370人中120位。初めてのレースにしてはまずまずではないでしょうか。
ほかに13kmのエンジョイコース、3kmのファミリーコースもあり、東海地方からのアクセスはすごく良いので、出場のハードルは低く、気軽に参加する事のできる大会ではないでしょうか。初めての方でも出場しやすい所だと思います。
ゴール後には、地元の食に舌鼓を打ちながら、参加した仲間とレースを振り返る機会もあり、1日を通しておおらかな雰囲気に包まれた大会でした。
来年も絶対出場します! いちばんは、大会の雰囲気を味わいながら楽しく走ること。あわよくば今年より良い順位でゴールできたら最高です!
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気持ちよく走れる下りのコース…のはずだったが、この後、
とうとう脚がつってしまったリポーターの友田さん (写真後ろ) |
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名古屋の自転車ショップ「サークルズ」勤務。自転車でキャンプに行くイベントを主催したのをきっかけに、ショップでトレイルランのシューズを取扱うようになったのが、トレイルランを始めたきっかけ。ホームコースは名城公園と東山一万歩コースで、週に2~3回のトレーニング。今回はじめてトレイルランレースに挑戦した。