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RUNNET TRAIL
開催日: 2016年3月20日(日)
開催地: 和歌山県(田辺市中辺路町)
距離: 約31km、約18km、約9km
完走者/出走者:
【31kmの部】 207人/212人 完走率98%
【18kmの部】 85人/87人 完走率98%
【9kmの部】 37人/38人 完走率97%
リポート/ 間宮美恵子さん
平成9年、和歌山でトレイルレース初開催の記事が地方紙、紀伊民報に載っていたのを見つけたのが、トレイルレースとの出会いです。
このときは「トレイルレースって何だろう?」から始まり、大会を運営しているスポーツショップオハナさんに問い合わせの電話をし、バックパックなど必要な装備を購入して出場。山を走る楽しさを知りました。以来、出場し続けている、唯一地元のレースです。
この大会には、31km、18km、9kmと3種目あり、私は今回31kmに出場しました。コースのトレイル率は33%。テクニカルなところはないので走れるコースですが、急登も何カ所かあり苦しめられます。一方で下りのスピードが出せる(いや、出てしまう!)気持ちのよいシングルトレイルは最高です!!
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31kmの部は4グループに分かれて5分間隔のウエーブ
スタート |
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安珍・清姫で有名な「道成寺」伝説の舞台となる場所だけ
に平安スタイルの応援もマッチ! |
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見通しよく走りやすい箇所も。この後、急登がはじまる
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コース中、エイドステーションは3カ所あります。潮見峠(11.5km地点)、真砂登山口(21km地点)、潮見峠(25km地点)※潮見峠は往路・復路。
スポーツドリンク(メダリスト)、水、梅ジュース、バナナ、みかん、梅干、お菓子、などなどが補給できます。特に真砂登山口(21km地点)エイドの梅ドリンクは美味しかった! そのほか、2カ所天然水があります。
ちなみに今回私が携帯したものは、12Lバックパックにハイドレーションをセットし、水 500ccに電解質パウダーを溶かしたものを携帯しました。さらにフラスクにショッツ(エネルギージェル)4個を水 400ccに溶かして持ち、アミノバイタル3600 の粉末 1本でした。
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21km地点の真砂エイドステーション。
ここの梅ドリンクは美味しかった! |
後半25km地点の潮見峠に着けば残りは6km。ロードの下りと激上りの2.5kmが待っていて最後の頑張りどころです! ここを上り切ったら、あとはトラック150mほどで感動のゴール!
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リポートをしてくれたのは、31kmの部、女子年代別
(46歳以上)で2位となった間宮美恵子さん |
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見晴らしの素晴らしいロードのコースも
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ゲストランナーの奥宮俊祐さんや
スタッフの励ましで力をもらって完走!
実は、今回は体調が万全ではなかったため、心が折れ折れの状態で走りました。
何度止まって「寝転びたい!」と思ったことか。所々、手づくりベンチまで用意されていて、
休みたかった! そこで頑張れたのは、たくさんのランナーの背中があったから。
それとスタッフの方たちの温かい応援があったからです。分岐点以外にも、山の中にスタッフさん、多かったように思います。ゴール手前のトラックが見えた時は、嬉しさのあまり、ウルっとしてしまいました。
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鬱蒼とした杉林を走るかと思えば…
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落ち葉で足もとフカフカの気持ちのよいコースも!
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今回ビックリしたのは、レース序盤に、ビギナーでレース初挑戦のKさんに会ったこと。実はKさんとは、大会3週間前に山のハイキングで出会い、ロードでは味わえないトレイルの楽しさについて話をしたのです。それに心動かされたようで、早速この大会に出場。
私は第2スタートでしたが、第4スタートの彼に間もなく追いつかれ、満面の笑みで「気持ちいいですね〜」と、あっという間に抜き去られ、見えなくなりました。私はこの瞬間、確信しました。間違いなく彼はトレランにはまったと…(笑)。結果も上位で、先が楽しみです。
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根や切り株の多いところも、リズミカルに降りていく!
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レース中、昨年のハセツネで優勝されたゲストランナーの奥宮俊祐さんにもお会いでき、力になりました。最後尾からのスタートにもかかわらず、みんなとのハイタッチ! 走りながらも全員のランナーに励ましの声かけ、ゴール後も応援!
ラストランナーとは一緒に走っていらっしゃいました。素晴らしい方でした。
最後にこの大会に出る方にプチアドバイスを。このコースはアップダウンもあり、かなりの急登も続くため、走力のほか、登山力も必要になってきます。初心者の方は、登りの練習も入れておくと、苦しさを味わいながらも楽しめると思います。
天気がよければ要所要所、素晴らしい景観も望めますし、雰囲気も和気あいあいで、アットホームな大会です。ゲストランナー奥宮さんのお言葉をお借りして「大変だけど楽しい」トレイルレースです!
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参加者たちに声をかけながら最後尾から走った奥宮さん
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ランニングを始めたのは10年前、息子さんとの親子マラソンに出場したのがきっかけ。その後ハーフ、フル、ウルトラと走り、年1回の地元のトレイルレースのためトレランシューズを購入したことがきっかけで、2011年、長野県の「おんたけスカイレース」(37km)に出場。山に魅了されてしまう。現在は介護士の仕事をしながら、主に休日、トレイルを中心にトレーニングを行っている。
「年齢的にも厳しくなりつつありますが、挑戦するレースが好きなので、諦めず頑張ります!」