ランニング用語事典

マラソン

marathon

陸上競技の長距離種目のひとつで、42.195kmを走ってタイムを競う。
1896年のアテネオリンピック大会で、紀元前490年にマラトンの丘でペルシャの大軍と戦い勝利をおさめたアテナイ軍の伝令士が、伝令としてアテナイの城門まで走り、戦の勝利を伝えるとそのまま息絶えたという伝説に基づき、1競技として開催されたのが始まり。「マラソン」という名称もその古戦場の名前が起源となっている。
その当時の距離は36.75km。第7回のアントワープ大会までは開催地によって距離がまちまちであったが、第4回のロンドン大会で当初26マイルだった設定が王女アレキサンドラの「スタートを城の窓から見て、ゴールも競技場のロイヤルボックスの前にして欲しい」という注文から385ヤード(352m)距離が延び、42.195kmとなったいきさつがあり、第8回のパリ大会からこのロンドン大会での42.195kmで固定されるようになった。
通常、マラソンといえばこの42.195kmだが、一般市民向けの大会ではハーフマラソンや10kmなどを走る大会にも長い距離を走る競技として「○○マラソン」と付けることが多くなっている。42.195kmのレースは、それらと混在しないために「フルマラソン」とも呼ばれている。

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