タンパク質を構成する物質。20種類のアミノ酸のうち、体内では作られず、食物から摂取しなければならない9種類を「必須アミノ酸」という。食品からとったタンパク質は、体内で分解され、アミノ酸になるため、タンパク質の役割とほぼ同じである。ただし、アミノ酸のなかには特別な働きをするものがあり、特定のアミノ酸を摂取することでその作用を高めることができる。その代表的なものが、ロイシン、イソロイシン、バリンといった「分岐鎖アミノ酸」と呼ばれるもので、運動中に酸素と結びついて筋肉のエネルギー源(ATP)をつくりだす働きがある。これを十分に摂取しておくことで、運動中のエネルギー供給が高まり、持久力の向上が期待できる。最近では、運動時の疲労感を軽減する可能性も報告されている。