ランニング用語事典

シューズ

shoes

第二次大戦直後まで、日本のランナーは裸足、もしくは足袋をはいて走っていた。しかし1953年に鬼塚株式会社(現アシックス)が、ランニング専用のシューズ「マラソンタビ」を発売すると、ランナーたちは徐々に「ランニングシューズ」をはいて走るようになった。その後ナイキの「エアー」、アシックスの「αゲル」、ミズノの「ウエーブ」など、いくつものメーカーによって素材や機能が開発されるにつれて、クッション性、反発性、フィット感などが大幅に向上。今では使用するシーンごと、着用するウエアにもあわせて複数のランニングシューズをはき分けているランナーが多い。近年ではトレイルラン専用のシューズも多くのモデルが発売されている。

・アウトソール【outsole】
「ソール(底)」と呼ばれる部分は、アウトソール、ミッドソール、インソールの3つに分かれる。アウトソールはシューズの接地面にあたる部分。はき続けていると、このアウトソールが擦れ、ミッドソールが露わになってしまうが、そのタイミングが買い替え時のひとつの目安となっている。

・アッパー【upper】
足の甲を覆う部分。ランニングシューズは、足のムレやマメを予防するために、ほとんどのモデルが通気性の良いメッシュ素材を使っている。

・インソール【insole】
シューズの足裏に接する部分に入れる中敷きの意。インナーソール、中敷きとも呼ばれる。シューズには中底と呼ばれるパーツがあり、これもインソールと呼ばれるが、ランニングシューズでは、一般的に後入れや取り外しが可能なタイプのものを指すことが多い。インソールを入れることで、シューズのサイズ調整が可能になり、フィット感を高めることができる。また、近年では疲労やひざや腰への負担を軽減する、故障を予防するなど、手持ちのランニングシューズの機能をワンランクアップさせる効果があるとされている。また、個人の足型に合わせて作成するオーダーメイドも可能になっている。

・ウイズ【width】
足囲のこと。主要ランニングメーカーでは、ニューバランスが、このウイズによるサイズ調整が可能。

・シューレース【shoelace】
靴紐のこと。結び方にはひもをシューホール(シューズの穴)の下から通す「アンダーラップ」と、上から通す「オーバーラップ」の2種類がある。前者は微調整がききやすく、後者は足の甲とのフィット感を出したい時におすすめ。

・ミッドソール【midsole】
「エアー」や「ウエーブ」などの衝撃吸収素材が搭載されている箇所。

・ヒールカウンター【heel counter】
シューズのかかと部分を補強しているもの。走行中の安定感に関係している。

・ラスト【last】
シューズを作る際の足型のこと。メーカーによって微妙に形が異なるので、人によって合う、合わないが分かれる要因となる。

シューズ 【 shoes 】

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